特ダ課 事件簿

容疑者の部屋を開けると、壁一面のジャバ写真。それらは、重み付きグラフを構成している。中央にはデュークらしきイラスト。そこには、一本のダーツが刺さっており……

— 人工知能 (@toby_net) May 2, 2016

冷蔵庫を開けると、中にはバラバラにされたコンポーネントが。冷凍庫のつつみは依存関係が解決されていないライブラリが残っている。

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何の特徴もない、壁掛けカレンダー。違和感を感じ、めくると裏には、「ジャバ=背番号555」と刻まれた文字。鋭利なフォントからは、どうしても覚えておきたいという容疑者の意図が読み取れた。

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「ファイズ……?」 と紅いジャケットの捜査官。突如、後ろに人の気配。慌てて、ジャケットは軽機関銃を構える。ゆっくり振り向くも、誰もいない。

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デスクトップには、ジャバティー。湯気が昇り、香りが残る。入れたばかりの気配は、人影が気のせいではないことを物語る。

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ジャケットは、カップを触りジャバティーの温度を確認する。そのジャバが、羽柴秀吉により親方さまのために入れられたわけではないことを察する。手はじっとりと湿り気を生む。

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やはり、気配を感じる。グッと軽機関銃を握る指に力が入る。そして、思い切り後ろを振り返ると……

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振り向くと、そこには『特ダ課』の刑事が。
「おどろかせてすまナイ」 機械音声が狭い部屋に響く。

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「見ろ。やつらはここにはイナイ」 これ見よがしに壁に映写される、生体感知センサー。 ジャケットは、先ほどアーカイブした軽機関銃を、開いては閉じしている。イラつきを隠せない。

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ジャバッと、軽機関銃のアーカイブを閉じる。「よし、引き上げるぞ」と声を荒立てるジャケット。部屋から出ていく捜査官ら。

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残る紅いジャケットとフルフェイス。

「なぜ、ここがわかった。」とジャケット。
「2016年に、やつらは居なかッタ。」機械音声が響く。
「答えになっていない。」

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「2016年は、すべて探索シタ。2038年も残るはここダッタ」
「だが、やつらはいなかった。手掛かりは……」

「あとは1995年。」「1995年ダ。」声が被り、ハッとした顔を見せるジャケット。

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「ジャバ1.0、実装の年だ!」 叫びながら、部屋を飛び出す紅いジャケット。
残ったフルフェイスは、その顔に青い表示をチラつかせ、しばらく静止したのち、遅れて立ち去った。

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『特ダ課 事件簿』より抜粋。

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