ケンカ・ジャバ 放浪記 2

「約束のFoobar (ブツ) は持ってきたか」
「ああ。そちらこそ Hoge (ブツ) は用意してきたのか」

スーツの人間たちと、ボロの道着が似合うあなたが対峙していた。

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

ここはメモリの埠頭。今や物理アドレスなどを気にする者はいなかった。湿った風が冷たい(水冷)。

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

スーツ「まずは、ブツを確認させてもらおうか(Yes/no)」
あなた「もちろん Yes だ」

屈んだスーツは、ケースを確認し始めた。

スーツ「これだな… 何なに、〝ダウンロードURLはこちら〟よし…」

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

一瞬の静寂が流れた。

スーツ「ウッ!誰だ、電灯を消したのは!?」
護衛「大将?どこもおかしくありやせんぜ」

視界を埋め尽くすほどの通知欄がスーツの視界をうばっていた。

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

〜 ちょうど一週間前 〜

「何なに、〝ケモノと化した動物たちが、一糸まとわぬ姿でニャンニャン〟… だと… 」

ゴクリと鳴らした音を周囲に悟られぬよう、スーツは「次へ」を押下した。
次のページでは、一定時間ごとに「再生」ボタンがきらめいていた。

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

〝再生するには、画面に現れたバーから許可下さい〟

周囲を確認したスーツは、真顔であった。許可ののち、続けてボタンを押下していた。

「… なんだ!?これは、ニャンニャンじゃねえか!」

〜舞台は取引現場に戻る〜

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

スーツ「まさか、あの時のニャンニャン動画!中学生のような手を使いやがって」

あなた「中学生のような手に引っかかる方が、中学生なんだよ」

小学生のようなののしりあいに、スーツの護衛達はあきれ顔。
スーツが戸惑っている間に、あなたの手刀は護衛たちに刺さっていた。

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

してやったりと、あなたが顔をゆるめたのは、埠頭から離れた後であった。
人気のないストレージに、アクセスLEDが明滅している。

あなたはブツが入った容器を開けた。ピカピカの外見には、ジャバの文様が刻まれている。

あなた「よし、3億デバイスはあるぞ!ガハハハハ!」

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

「ん!?」

大小さまざまなデバイスをすくい上げたあなたの顔は歪んでいた。
両手で掲げた手からこぼれ落ちるデバイス群。
1つのデバイスは硬い床に落ちて割れ、もう1つのデバイスは机にはねたあと、床に転がった。

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

「騙された!ジャバが動くデバイスじゃあ、ない!」

よく見るとそれらは、ジェーブイエムが動かないただのデバイス。

何かを壁に打ち付ける音が聞こえた。
このようなときには決まって、あなたは『ジャバジャバ動画』を開き、寝落ちの構えをとるのだった。

『ケンカ・ジャバ 放浪記』より

— { } 太郎 (@toby_net) February 21, 2016

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