「お客さまの中に、オラクルマスターもしくは、ジャバの経験者はいらっしゃいませんか?」
これが始まりだった。
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「オラクルマスターなんて大層なものは持っていません。ですが、ジャバなら少し……」
「急を要しています。こちらへ」
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グイと強い力で腕を掴まれた。
細い手首を細い指でにぎられている。
体温からは、相手の焦りが伝わってくる。
こちらの緊張も伝わっただろうか。
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強い力、弱い力、電磁気力、重力、そしてジャバ力。世界の大統一を阻む新たな力。ジャバ力。
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「あとは、指示に従ってください」
暗い部屋に放たれ、後ろで扉が閉まる音がした。
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はて、指示とはなんだろうか。
目が暗い部屋になれるのは時間がかかった。細い腕には、まだ先ほどのにぎられていた感触が残っている。
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死体だ。
いや、これは死体と言ってもいいような何かだ。
部屋中に死体のような何かが転がっている。
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ガチャガチャ。
まずい気がし、後ろのドアノブをそのままの姿勢で回した。
開かない。鍵穴がない。電子ロックか。
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「ウーウー。ジャバ……ジャバ……」
薄暗い部屋のあちこちから、うめき声が聞こえる。
またか、また、こんなところに戻ってしまった。
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「そこのお前!右側から三列目の端末を使え!」
ムチをしならせる軍服姿の女が一人。
ああ、また罠にハマったのだ、と覚悟した。
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『社会インフラを支えるシステムの裏側』より
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