「チッチッチッ」
初老の男は、人差し指を左右にゆらした。
同時に体を前後にゆらし、独特のリズムを刻んでいる。
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「たかが30億ジャと?」
スウーッと深呼吸した男の肩から、白い湯げが上がり始めた。
「今や70億じゃ」
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「しっ、70億……」
初老を取り囲む一人、サンバイザーの男。顔からは、あせりが見られた。
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「この男、伝説のジャバだとでも言うのか!?」
手首にいかにもな、ヘルスモニタを巻いた青年。その健康志向とは裏腹、高まる心拍、流れ落ちる汗に気がついていないようだった。
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「ジャバだと言ったら今すぐダウンロードしてくれるかの」
「ば、馬鹿な!」
「ジャバは先の大戦で根絶やしにしたは……」
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刹那、サンバイザー男のヘッダーから上は切り取られていた。様子たるや、 Vim で 3dd したかのようであった。壮絶!
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「ほう、ではお前たちの仕業というわけジャな」
「アッアッ……」
健康志向の男からは、心拍数の異常を知らせるアラームが鳴り響いている。
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ピーーッ!
〝心臓が停止しています。救急へ連絡してください〟
〝心臓が停止しています。救急へ連絡してください〟
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「少し驚かせすぎたようジャの」
スゥーッと息を吐く初老の男からは、湯気が消えていく。
消えたのは、取り囲んでいた輩も同様。すでに、ゴミ箱に放り込まれていたあとだった。
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『残党のジャバ』 ジャバ仙人復活編より
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