「ハイ、オッケーでーす」
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スタッフの👌というサインを確認し、やっと今回の収録はすべて終了。ユージャバも楽ではない。
ユージャーバが、「成りたい中年ランキング一位」に躍り出たのは、2038年の事であった。
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ユージャバをはじめて、20年になる。始めた頃は、まだ、「ユージャーバ」なる用語もなかった時代だ。
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「ふー、次は何を作るか、と…」
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待ち時間の間、スケッチを取り出し、殴りがいては、めくっていく。新しいジャバボタンの設計図である。
「おっ、いい青写真ですね」。いつも褒めた口調なのは、所属するユージャーバ事務所のマネージャだ。
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それにしても、「青写真」と来たか。
「きみはこれが、青く見えるのかね」
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「おっと、今の時代、何もかも『赤く見える』時代でしたね…」
マネージャは、すぐに口を滑らせる。当局に聞かれていたらどうするのだろうか。
「今回のジャバ札、いいですね。ノットジャバ札のも行ってみませんか。あなたとアゾマン・今すぐダッシュボタンとか」
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私はフンッと鼻で笑うと、その仕草を気に求めずにか、マネージャは次のスケジュールを確認し始めるのであった。
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『ユージャーバ 2038』より抜粋
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