I have Java. 私はジャバを飼っています。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
"We have Java! We have Java!" 端まで風が吹き抜ける空間に、人間たちの声がこだまする。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
見渡す限り、義務教育の教室のようなフロア。 端まで連なる机。 片面6つずつの机が、向かい合わせ、対になっている。 着席している人間らは、向かいの顔をまるで気にしていないようだった。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
「ジャバアップデート利用可能」 寸分のくるいもなく、モニターらに映し出される文字列。 人間らは一斉に、マウスを操作。 「更新(U)>」ボタンを押下していった。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
「更新します。」 「更新。」「更新いたします。」 ジャバ更新のボタンを次々に押す人間ら。 ライセンス契約に同意して生まれてきたかのうような面持ちで、迷いもなく押下していく。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
「ジャバのインストール状態です。」「スリー・ビリオンデバイシーズ、ラン・ジャバ。」
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
「ジャバが正常にインストールされました。」「ジャバセットアップ完了。」
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
先ほどとは裏腹に、ジャバ行為が終わった人間らは、思い思いの感想を空にぶつけていく。
まばらに人間が起立していき、更新が終わった者から、順次退出していく。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
「昼どうする? xyzzy亭いく?」「いやあ、先週行ったしな。 buzz麺はどう? 」 フロアの外では、大勢の人間が廊下にひしめき、ごった返していた。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
談笑する者、電話を掛けるもの、多くは笑みがこぼれ、先ほどの張りつめた空気とは対極な様子であった。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
突如、ポーンという音ともに、 エレベーターのドアが開いた。 血まみれのスーツが一人ドアによしかかっていたのか、開いたドアとともにドサりと崩れ落ちた。 ところどころ紅くなったスーツはかすれた声で、言い放った。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日
「ジ、ジヤバの更新に気をつけろ…。」 ピシリと凍り付いていた廊下に、男の一言が響いた。
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『We have ジャバ!』 より抜粋。
— バャジ (@toby_net) 2016年9月26日