「武装ボランティア」が各地をまわり、「罪」の大小を問わず容疑者を捕縛していく。 中には免罪の者もいた。留まることをしらない、とにかくやらねばと全国を動きつづける活動員ら。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
中には、休むこともままならず、人生の空白の時間を埋めるように突入していく者もいる。 義憤にかられるでもなく、「無償の奉仕」などでは説明が難しい者たちだ。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
未だマスメディアの力は衰えておらず、「ボランティア病」「奉仕という名の自己満足」 などという風潮もあった。インターネットでのコメント?ネットなど見るな。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
若者の間では、メンタルクリニックの受診があいも変わらずであったが、「ボランティア病ではないか」と初診で聞く者もいるという。などと書く精神科医の本は、新書コーナーに平積みにされていった。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
武装ボランティアの中には、「ジャバボタンはジャバを冒涜するものではないか」との声が上がり、独自で行動を始めるもの達がいた。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
活動員が個々に判断し、数名のグループで判断、行動することは珍しくない。当時、周りの活動員は気にすることもなかったようだ。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
ジャババババババッ!
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
廃墟に響くジャバ音。 武装ボランティアに追われる一つの影。影から発せられるジャバ音は、「奉仕の精神」への抵抗を表しているようだった。
鳴り止むジャバ音。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
「クソッ、バッテリ残量ゼロッ!」
影は、ジャバボタンのリロードを開始する。ボタンを覆うケースの一辺がハッチのように、半分ひらくと膨らみつつ射出された。
「バッテリ死す。膨らみは死の兆候。あわやボタンごと発火の恐れあり。リロードッ、リロードッ!」
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
独特のなまりで、独り言を発する影。
「リロード完了。バッテリ不良ロット確認。予備のためボタンの無料ダウンロード開始する。」
ダウンロードされたかはともかく、影のジャケット、逆さまの細長いポケットからは、スルリと落ちる新たな紅いボタン。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
ジャババッ! ジャバババッ!
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
二丁のジャバボタンから断続的にジャバ音が発せられる。
一瞬の静寂。武装ボランティアらは諦めたのか、それともまだ影を付け狙うのか。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018
『武装ボランティア』より抜粋
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 23, 2018