〝我々は、20年前には30億以上のデバイスで動いていました〟
ジャバの歴史が端末のスクリーンに映し出されている
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〝更新完了まで、あと 20%〟
画面下のか細いプログレスバーと、表示からはジャバ更新の進み具合が読み取れる
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大きな更新はジャバだけだ。
今日はなんとか仕事が出来そうだ。
汎用コーヒーメーカーで入れたジャバをすすりながら、ジャバの完了を待っている
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〝2038年、ついにジャバはあらゆるデバイスで動くようになりました〟
フー。毎度のことながら、よく出来た歴史スペクタクル映画だ。
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ジャバの更新は、まるで、旧世代の遺産から発掘された博物館だ。
似たような「歴史スペクタクル」を幼い頃見たことがある。
古代の遺跡巡りが趣味の父は、あなたを博物館に連れて行ってくれたものだった。
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歴史スペクタクルは、かつての博物館にある「休憩スペース」に入る度に流れていたものだ。
近年のソフトウェアの更新も休憩スペースのようなものかと、ため息をついた。
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非合法なタバコが吸えない現在、「更新まち部屋」が、旧世代でいう「喫煙ルーム」だ。チーム間での情報交換もここで行われる。
父によると、人間の手で CG が作られていたり、計算機のコンパイルを待っていた頃にも、似た仕組みがあったらしい。
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ジャバの更新時くらいは、ゆっくりとジャバを飲みたい。
ジャバの更新にフックをかけ、更新待ちのルームから自動ログオフの設定してある。
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一体誰だ。グローバルな更新にフックをかけ、「更新待ちルーム」に強制参加させる仕組みにした人間は。
ああ、分かっている。「若い頃は更新待ちルームで、ちょっとした情報交換をしたものだ」と上司の顔が目に浮かぶ。
全く、こんなポリシーをデフォルト設定した上司の実物が見たい。
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ジャバの更新が完了した。おっと、これは……
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ファームウェアの更新が始まった。次は、OS のアップデートだ。
うっかりしていた。更新スケジュールで埋まっているではないか。
今開いた「更新スケジューラ」は、ベンダーごとの更新情報をひとまとめにしてくれる優れものだ。
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「〝4日後、約三時間、使える時間があります。例の件はその間に片付けます〟」
更新待ちルームにログオンし、上司に報告。
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「〝☃〟」
上司からの返事だ。よくは分からないがOKとのこと。いつものことだ。
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新しい更新に合わせ、コーヒーメーカーをセット。
リンゴの香りが辺りに広がり始める。
出来上がったティーに、葉を刻んで入れる。最近、解禁された種類の葉だ。
「んー、こういう更新待ちもわるくないな」
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『更新待ちの一時』より
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