美容院にて
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「今日はどうされます?」
「小学二年生で」
「バブーッ! 日本語わかりマチュカ? クイズ! マチュピチュの首都はどこ?」
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「……いつもどうりでお願いします」
またいつものジャバカットにされてしまった。あの日、いつもの美容師が、プロジェクト・ジグソーが手に入ったとか、何とか言っていた。
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「釘をもてば、街中が全部バットに見えてしまうようなものだろうか?」
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美容師が最初にジャバカットをした日。あの日以来、街中、いたるところでジャバを見かけるようになった。
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もしかすると、とうに街はジャバで埋め尽くされていたのかもしれない。
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幼少の頃に、まだ端末がパソコンの形をしていた頃。そこで見た「30億のデバイス」という標語を、いまだ忘れることができない。
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さて、明日は歯医者か。多腕のジャバ衛生士による検診とクリーニング。なまめかしく動く機械の腕を、目を覆うタオル越しに感じる機会だ。世の中、ジャバだからといって、必ずしも悪いことばかりではなかったのだ。
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『ジャバの街』より抜粋
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