爆発が起こり、街の人が驚くシーンにて、タピオカがゆっくりと地面に落ち、砕け散る指定をしたが、当日までタピオカは入れ物の中にある事を知らなかった演出家とスタッフ
— トビーネット (@toby_net) 2019年10月6日
仕方なくタピオカ入りの容器ごとゆっくりと地面に落ち、切れ目が入りながらひしゃげ、ミルクティーが飛び散り、タピオカは飛び散らない! プレビューを見て撮影は中断
— トビーネット (@toby_net) 2019年10月6日
急遽タピオカは、人工イクラに置き換えられた。見事、爆発とともに着地したタピオカミルクティーは炸裂。 タピオカが破裂する最高の瞬間が大画面に映される。
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一方、試写会では非難の声が上がった。食べ物を粗末にした演出は視聴者の不快感を生んだのだ。 たとえ、ブームが過ぎたと言っても、ウーパールーパーを揚げて食べることに近しい。
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つまり、ほとんどの人間にとっては気にならないことであり、ウーパールーパーをおいしくお召し上がりになったわけであるが、一部の声は大きく、やむなくタピオカはジャバボタンに差し替えられることになる
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スタッフ内の上映会にて、見事、地面で炸裂、バラバラとなるジャバボタン。電池がはね、余韻として転がるように旧型が使われている。 ボディも出来るだけ薄く、ひしゃげるケースが採用された。
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ジャバボタンには、撮影専用のものが使われている。カットに応じた複数のジャバボタンがあり、ジャバボタン記念館に展示されている。気になった方は、ぜひ一度見に行ってほしい
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撮影の現場で何台も同時に稼働する 3D プリンタ。近年では、異様な風景でもなかった。 ジャバボタンのように小物の材質、つまりパラメータを変え、試行錯誤するためのツールセットだ。
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通常は高価な 3Dプリンタを使うなどしなければ、早く出力は出来ない。しかし、それでも時間が足りない(もちろん予算も)
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そこで、アリゾンから仕入れた安価な、組み立て型3Dプリンタが数十台用意された。 そして、旧型のジャバボタンを元に、造形班は三十ものパーツに分解。プリンタの同時稼働、ほんの数分で撮影用のジャバボタンが出来上がるのだ
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一見すると、まがまがしい色にトラッキング用の文様が刻まれた物体。 この世のものとは思えない物体。これらが、今回使われたジャバボタンである。
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撮影後のデータはその場で各社に共有される。共有システム「今すぐダウンロー」は関連会社に導入されている。
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撮影中の映像をダウンロードした落下専門ポストボタン社は、あらかじめ共有されていたジャバボタンのモデリングデータを元に即、ジャバボタンの合成に入った。 リアルタイムの品質のプレビュー版が、即座に現場に返される。
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「いいですね。これで行きましょう」
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「オッケー出ました」
「オッケーです!」「オッケー!」「ッー!」
タピオカの落下シーンはこのようにして作られているのだ。
『タピオカ 5cm/hour』より抜粋
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