お客「米スタバのBGM飽きた。変えてほしい」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
(ドゴゴゴゴゴゴッ…)
店員「日スタバです。お待たせしました」
お客「そうじゃない」
店員「今日からここが、あなたのオフィスです」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
お客「米スタバがいいんだけど」
店員「あ? ここには米はねえんだ。米が食いたいなら日本に行きな!」
お客「…ごちそうさま」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
店員「ありがとうございました」
お客「……どこ、ここ? SHIN…新宿?」
(ドゴゴゴゴゴゴッ)
お客「あっ、待ってくれ! どこへ行くんだ!?」
スタバは消えた。見慣れない街並みが男を囲む。カバンがない。しまった。忘れてきたのだろうか。 携帯は圏外だ。 SHINJYUKU と書かれた錆びたカンバンが 転がる。人気がない。まるで、滅んだはずの日本のようだった。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
何かないかポケットをさくる。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
「ジャバ」
まだ希望はある。さいわいジャバボタンがジャケットに入っていた。
グッと紅く長いボタンを押下する。通常より長く押し込んだ。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
「ピーピピッ」
近くの瓦礫に下から、電子音が鳴り響く。思わずガッツポーズ。
「まだ、日本にも生きているデバイスはある」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
瓦礫からは、ブルー・レイ再生装置が見つかった。ジャバが搭載されていたはずの120億デバイス。そのうち、いくらかは日本にもあるはずだ。
携帯をブルー・レイにつなぐと、ジャバの転送が始まった。10%… 25% ... 100%。予備のオファーを承諾するリソースはない。用済みのブルー・レイは、あとで保存用に調理するとして、早く次のデバイスを探さなくては。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
「左腕の調子がおかしい」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
放射能の影響だろうか。電子頭脳のメモリもノイズだらけだ。誤りの訂正が無ければ、危ないところだった。
おそらく、ここには壊れたハードを修理する病院はない。ソフトウェアもしばらくは自己診断に頼らなくてはならないだろう。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
「ジャバ。ジャバジャバ」 ひびくジャバ音。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017
「よし、ジャバボタン、こいつは大丈夫なようだ。さすがジャバ社製だ」
携帯のストラッツを外し、ジャバにくくりつけると、首にかけボタンを下げた。
『すてきなカフェでジャバ仕事』より抜粋
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 1, 2017