「さっさとはけ! Excel出力ライブラリは、いくらでも上がってるんだ!」
— 小学二年生 (@toby_net) November 17, 2017
「……しかし私は…」
「吐いちまえよ、吐けば楽になるぞ(営業さんとお客さんが)」
(ニコリと笑いながら)
— 小学二年生 (@toby_net) November 17, 2017
「お昼は、Excel 出力ライブラリでいいか?」
「…名物のExcel出力ライブラリですね!」
「自費だがな」
「エーッ!」
一緒に連れて行かれたヤツは、すぐに CSV をゲロっていたが、それではお客さんは納得しなかったようだ。
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スーツは、こちらを見ずにキーを叩きながら呟いた。
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「…それで、“出力ボタンを押すと、印刷可能な Excel ファイルが出力される"… と」
スーツは、私の代わりに供述仕様書を書いているのだろうか。いま、「印刷可能な」と聞こえたぞ。
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私は小声で返した。
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「"「出力ファイル生成ボタン」を押すと、Excelファイルが生成され始めます。"」
「ドン!」という力強いキーの押下音はデスクを揺らした。
スーツは声を荒げた。
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「"印刷可能な" Excelファイル」
「ただの "Excelファイル"!」
つい、相手の口調に合わせてしまい、声がうわずった。
私は、すぐさま椅子に座りなおすと声のトーンを戻した。
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「"PDF ファイルの出力"」
カタカタ聞こえていたキー音が一瞬止まった。
「"PDF ファイルが出力されます"、と」
その後、今日の「供述仕様書」の代筆は終わった。いや、結局、私のサインは求められなかった。「供述仕様書」ではなかったのかもしれない。資料の下書きか、そう思うことにした。
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結局、出力ボタンを押すと、すぐに出力されるかどうかは曖昧な記述になったようだ。手慣れたものである。
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一ヶ月後、拘留期間が終わり、私は開放された。その後、スーツとプロジェクトが、どうなったかは知る事はなかった。
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