ジャバ社に、新しい VM を持ち込みにいった者がいたようだ。
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隣のカフェから窓越しに様子を見る。ジャバ社は、豪快にもガラス張りのビルだ。
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何が豪快かはさておき。VM を持ち込んだ男は、応接用の部屋に通されたようであった。
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今どき VM を持ち込む者が、男だと断ずるのは、私の偏見かもしれない。カフェフリーのカフェモカを飲みながら、様子を見守った。
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応接用のルームの様子もこちらから見える。どうやらコミッタか、マネージャが相手をしているらしい。 A3はある封筒から紙の束を出している。
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とにかく、ものすごい勢いで、持ち込まれた VM のソースは読まれているようだ。いつも思うが、ひと目見ただけで、分かるものなのだろうか?
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ピタリとコミッタの動きは止まった。窓ガラス越しに、コミッタの目を見ると、なんとなくソースが写り込んでいる。
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「ジャバ…?」
おかしい。 VM のソースではなかったのか。今時は、ソースコードに、マルチバイトで「ジャバ」などと書くのであろうか。
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コミッタは、何度も紙の束を最初から読み返す。読み返しては、止まる。今度はコミッタの瞳には、「ダウンロード」などと写り込んでいる。
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間違いない。VM のソースではない。ただのジャバ小説の持ち込みだ。見ているのもコミッタやマネージャではない。編集者、担当者であった訳だ。
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私は「宛が外れたか」と思い、カフェを立ち去った。ジャバ社は VM の持ち込みは、すでに受け付けていないのかもしれない。
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その頃、私は知らなかったのだ。打ち合わせを終えた編集者、いやコミッタらがトイレで、コンタクトを外しているのを。
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「ジャバ」、「ダウンロード」、見る角度によって、瞳に映る文字列が変わるコンタクトレンズだったのだ。私は、この当時、まんまとジャバ社のセキュリティ対策に騙されていたというわけだ。
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『ショルダー サーフ 意味 検索』より抜粋
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