「何でもいい! もってきくれ」
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「それでは、出来立てのジャバをお持ちします」
「こんなジャバみたことないぞ! おかわり!」
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「かしこまりました。」
「おかわり!」
「かしこまりました」
「おかわり!」
「予備のオファーもございますが…」
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「いや、けっこう。ジャバはそのままがいい」
「わかりました」
いったい何杯のジャバを食べただろう。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
夢中になり、時間をも忘れていた。
「そろそろ戻らなくては」
「店主、代金はいかほどだ。」
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「…お代はけっこうです。」
「!?」
「あなたとジャバに限り、無料でダウンロード可能、という決まりなのです」
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「なんのことか分からないが、ジャバが無料でよいのか、本当に」
「ええ、決まりですねので」
「120億以上のデバイスで動いててもか」
「無料です」
ジャバが無料だなどと誰が信じようか。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
いや、これは好都合だ。この店の事は秘密にしておこう。
いずれは、店と契約を結び、私がジャバを下界に提供すればよいのだ。
あなたはニンマリとほほ笑んだ。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
口の周りに残るジャバに気が付かないほど、思案に夢中であった。
次の日、あなたはしたためた契約書とともに、店をさがしたが、一向に見つからない。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「ばかな。サーバーがダウンしたのであろうか。それにしても、ドメインすらないとは。それとも、あのジャバは夢?」
それ以降、10年の月日が流れた。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
「ジャバ…ハッハッハッハッ…ジャバッ!」
あなたがほほ笑む顔には、ぼさばさのヒゲが蓄えられており、ジャケットは相当に傷んだ様子であった。
ボロボロになりながらも、ジャバ連呼し、それを探し求めるあなたはどこか幸せそうに見えた。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日
『ジャバ食堂』より抜粋。
— toby_net (@toby_net) 2017年8月17日