これより頭部穿孔をはじめる
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トレパブーム
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固有スキル【トレパネーション】
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対象の頭部を穿孔し確実な覚醒をうながす。平均より高いステータスは大幅に上昇し、低いステータスは低下する。
スキルティアに応じて成功確率・ステータス上昇倍率が変わる。
「その穿孔の数! きさま!いくつトレパしたんだ!」
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「……金を払えば何度もトレパてくれる親切な術者がいてな」
「一体何人の術者を犠牲に…! だいいち覚醒の数で勝負は決まらない!」
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「……試してみるか?」
頭部の数々の孔からそれぞれ、まばゆい光が放たれ、やつは空中に浮かんでいった。眩しすぎて直視ができない。
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「孔明」という二つ名は、覚醒状態への移行のフォームにあったのだ!
帝国は、孔の数により位が決まっており、それぞれ、無孔・独孔・双孔・参孔・死孔とはじめり、上位に位置するのが沙孔である。「孔明」もまたそこに属するのだ。
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まばゆい穿光にスタン状態に入りかけたあなたを救ったのは、生き別れとなった師であった。 空中に浮かぶやつへ飛びげりを一閃。やつはフォームを中断せざるを得なかった。
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「老…老師…!」「大丈夫か?」
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「ほう……「無孔の将」か……長年、どこにいたのだ。心配したのだぞ」
その後、覚醒する暇もなく、角材で殴打された「孔明」は捕縛された。
そのとき、あなたの頭部が紅く光っていることに気がついたのは師とやつだけであった。 あなたの頭部に埋め込まれたジャバチップの存在がやつの光に共鳴していたことは、このときは知るすべはなかった。
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『紅い穿孔 2』より抜粋
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