「開けろ俺だ。圧倒的成長した俺だ」
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「自分で開けろ。さらなる成長がお前を新しいステージに押し上げる」
「俺は意識を先行させた。ドアに集中する。ドアが破壊されるビジョンが浮かんでいた。現実との乖離は広がり、やがて意識は極限まで高まり始めた。」
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
ガチャリ
「何ブツブツ言ってんだおめえ。合言葉は済んだろ。早く入れ」
今日は、ありがとうジャバ管理人をおよびし、インタビューを行った。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「今日は遠いところから、お出でいただきありがとうございます」
「…」
有無をいわさず本題に入る。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「今日お聞きしたいのは他でもありません。〝ありがとうジャバ〟の「ランキング」は何を元にしているのですか」
「……」
フードを被り、体を前後にゆすっていた管理人は動きを止めると、ゆっくりとした口調で話を始めた。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「〝ランキング〟」
「そう〝ランキング〟です」
「〝ランキング〟VS 〝メカランキング〟」
「その 〝ランキング〟です」
〝ランキング〟意味深な響きである。 太古の時代から、Webサービスには 〝ランキング〟なるものが備わっている。 イースター島のモアイ像は、当時の豪族による〝ランキング〟を表したものという説を聞いたこともある。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「〝ランキング〟、プログラミング言語のランキングみたいなものだろう」
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「そ、それは……」
プログラミング言語のランキング、それは半年毎に発表される例のランキングである。 指標は明快。たしか、街の人に聞いて、言語ごとに知っている人数を合計したものという話だ。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「そ、それは… そんな〝ランキング〟の算出方法は、校正とは言えないのではないでしょうか」
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
率直なアレをぶつけた。 停止した管理人の体は、再度前後し始めた。
「公正である必要が?」
「だいいち、ジャバが一番に決まっている。〝プログラミング言語のランキング〟など話にならない」
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
管理人自身が出した例を自らの手で銃殺するような言葉が飛び出した。
その後、時折混ざるジャバ談義をローパスフィルタにかけ、話をまとめてみる。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「指標の明確でない〝ランキング〟は、その不明確さを利用したものだ。無駄なものをわざわざ工数をかけ、実装はしない」ということだった。
その意味は、さまざまな想像を生む余地があった。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
ユーザーに見せたいものを見せる。1つには、運営者が押したいものを押す指標を設定することも可能だろう。また、猛スピードで後発が追い上げてくるレースゲームのような演出も可能だろう。
考え事をしている間に、フードの管理人は腰を上げていた。収録中にも関わらず出ていきそうな様子に、思わず声をかけていた。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
「最後に一つ、〝ありがとうジャバ〟は…どうなのですか?」
「何がだ? …うちには、そもそもランキングはない」
その後、フードがメディアの前に姿を見せることはなかった。
— ジャバとドーナツの穴、それらの意外な関係 (@toby_net) 2016年3月28日
『ありがとうジャバ解体新書 - ランキング徹底攻略』より抜粋