頭ポンポン。次には、液体が吹き出した。暴れくるう手首は、家具を紅く染めていった。
— BABY IN HEAD (@toby_net) May 27, 2016
枕を紅く塗らしながら、ジャバボタンのようだ、と痛みから気を紛らわせた。
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最後に感覚のあった手の平には、硬い触感。
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何が悪かったのだろうか? 落ちたパーツをゆっくり拾い上げると、速やかに装着。
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何が彼女の逆鱗に触れたのか。 神経を繋ぎ止めている間、記憶を思い起こす。最後の感触。彼女の頭は硬かった。
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カーボン製のウィッグ、硬質化ヘアスプレー、いや、どれも違う感触だ。
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「もっと、こう、金属のような」
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「……」
そりを聞いてか、彼女は黙った。
今までヒュンヒュン音を立てていた彼女は、静かになった。
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紅くなった枕の上方、メガネを拾うとおもむろに装着。
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ボヤッとしていた視界がハッキリする。彼女の代わりに鎮座していたのは、羽のような金属板であった。
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惰性により回転を止めていない彼女からは、少し前までの回転速度が伝わってくるようだった。
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突然、ベコんと音がなった。ビクッとして、音のなる方を横目で見る。部屋の片隅では、一斗缶が鎮座していたのであった。
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『頭ポンポン、ベコッ』より抜粋
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