へい、カノジョ、ファミレス寄ってく? (指をクイッとしながら) 今季限定のハンバーグメニューが追加されたんだ。
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 18, 2016
どうよ、ここのドリンクバーは
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見ろよ、Aセットのサラダはドレッシングにノンオイルが選べるんだぜ
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ああっと、フォークが落ちちまった。大丈夫、大丈夫。 セルフで交換してくるから。ついでに、ドリンクバー入れてこよっか?
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足りないか?何でも頼みなよ。 今の時間帯は、スタッフが多くてすぐ出てくる。
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そうそう、ここのアイスは容器が氷のように冷えてるんだよね。
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ええっと注文は… いつものやつで。ただし、Aの代わりにB、パンは石窯。あと、取皿2つ
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迷ってる? なら、ここの「広島産牡蠣フライ和風セット」なんてどう?
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ああ、砂糖は二本で大丈夫だった?
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アイスラテの入れ方が分からない? ああそれは、まずこっちの機械で氷を入れて…
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ああそのボタンで店員を呼べるから、いつでも呼んでいいよ。
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そのとき、男が目にしたのは真紅のボタンであった! 違う、これは店員を呼ぶボタンではない、と男は直感した。
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男の背筋は寒くなったが、さとられないよう冷静を保つと、トイレに行くふりをして辺りを確認した。
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ジャバ、ジャバ、ジャバジャバ
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元いた席から奇怪な音が鳴っている。彼女の身に何があったのか、と男は慌てて駆け出した。観葉植物の影で、様子は見えない。
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慌てドリンクバーの前を通る際に、店員とあわや激突、もう少しで床に残り物を食べさせるところであった。
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一瞬、目を話してしまった。ジャバなる音がなっていた方向からは、すでにジャバ音は聞こえず、席に戻ると、彼女の姿は無くなっていた。
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店員を呼ぶボタンではない、紅いボタンは何だったのか、彼女はどこに?
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結局、そこにあったはずの彼女と紅いボタンは見つからず、三人分の注文表が残されていたのみであった。
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『紅いオーダーコール』より抜粋
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これは後日店員に聞き、分かったことだが、彼女は何食わぬ顔で先に出ていっていたのだ。
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また、三人分の注文書は隣のテーブルと入れ替えられたもののようだ。
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入れ替えられた注文書。隣席と彼女はおそらくグルだったのであろう。あやしいビジネスの話が聞こえてきたため、視線もやらずにいたが、うかつであった。彼女の狡猾さには驚かせられるばかりだ。
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— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 19, 2016
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