ナショナル・コード

「いでよ、ジャバの軍勢」

フードの人間はボタンを押下した。薄暗い中、紅く光るボタンはひときわ目立つ。

— { } 太郎 (@toby_net) March 4, 2016

地面に描かれていた文字列が、次々に色分けされていった。フードの足にはプログレスバーが伸びていく。4%...10%... 24%...

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多数の Warnings が空間に響いた。狭い部屋は、赤く揺れる。

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「3桁数程度の Warnings 、中断するわけにはいかない」

フードは、知っていた。Warnings は致命的にはならないことを。脇に抱えられた技術書は、熟読されたのか、くたびれていた。

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「おかしい… この Warnings 数、4桁はあるぞ」

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振動が脳を、フードの脳を揺らす!けたたましい警告音が聞こえ、始めてフードは汗を流し始めた。それは、冷たく嫌な汗だった。

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焦ったフードが中断ボタンに手を伸ばしたとき、振動は終わった。コンパイルは完了し、即座に評価が始まっていた。

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その証拠に、フードの口から涎が止まらない。

「成功だ!」

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「フフフ… 古代図書館より探し当てた技術書、太古のストレージよりサルベージしたコード、壁画に描かれていた紅いボタン!」

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「伝説は!ジャバの伝説は、本当だったのだ!!」

被っていたフードが開かれると、スキンヘッドが飛び出した。

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「グハハハ。見ていろ親父!兄者!幼き日々の仕打ちを!恩を返してやる!そうこのジャバを持ってな!」

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太古のコードによる評価はすでに始まっていた。複数のラグドールが空中に現れては、ドサリと音を立て、転がった。

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死体のように、ただ、机や椅子にもたれ掛かる人形の生成。狭い部屋は質量のある死体で埋もれつつあった。

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生気もなく、ただ古典物理に沿った動作をする質量に、逃げる日まもなくスキンヘッドは押しつぶされた。

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「おかしい… ジャバとは一体何なのだ…」

狭い部屋が、生まれもっての死体で埋め尽くされた時には、スキンヘッドの声は聞こえなくなっていた。

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スキンヘッドは残る力で、技術書を破った。そのしぐさを、待っていたかのように死体の生成は止まった。

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破れた記述書には、「Physics Ragdoll Test Map」と記載されていたが、スキンヘッドに、古代の文字から文脈を読み取る知識はなかったようだ。

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もし、スキンヘッドが文脈を理解したならば、Making golds in treasure box などを生成出来ていたかもしれない。そスキンヘッドが息をしていた時ならば、その可能性もあったのだが…

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『ナショナル・コード』より

— { } 太郎 (@toby_net) March 4, 2016

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