泣いたあなた

童話「泣いた赤鬼の話」、いまあらすじを見るとグッとくるものがある

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

現実には赤鬼や青鬼が我慢できなくなって村が壊滅するか、統治を強化したい領主が買収した村人に石を投げさせるか

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

右往曲折を経て、二十年後には青鬼によって統治されることになる

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

人間はそうよくできてないし、鬼も我慢強くない、何かきっかけで赤鬼は村人から非難を浴び、はずみで村人を傷つけてしまう。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

徐々に誤解が膨らむ赤鬼への疑心。村人との間をとりもつ青鬼はもういない。引けなくなった赤鬼は、最終的に村を壊滅させてしまう。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

たまに顔だけでも見ようと、村に立ち寄った青鬼は村の惨劇のあとを見てしまう。無事をいのり赤鬼の家に走る。そこで青鬼が見たものは、鬼のような顔の赤鬼であった。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

青鬼の対話は通じず、我を忘れる赤鬼。かつての友へも暴力は向けられた。身を守るべく奮闘する青鬼。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

青鬼がふと気がつく、赤ん坊の声。気を取られたすきに一撃を浴びてしまう。声の先には、赤鬼の子どもと思わしき童。そして、我を失い、自らの子をも手に掛けようとする赤鬼の姿があった

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

鬼の声とも人間のものとも違う奇声を発する赤鬼。青鬼は、自らの子に手をかけまいとする友を武力を持って制するしかなかった。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

赤鬼はひとまず青鬼を拘束すると、そのままにしておけぬ、と友の童を連れ旅路へとゆく。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

赤鬼の拘束は強いものだが、頭が冷えれば解けるような代物であった。青鬼はなにか書き置きを残す。連れ去られた子を取り戻さんとする赤鬼との再開を祈り、青鬼は童をかかえ、その場を去るのであった。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

一方、その様子をウェッブカメラから見ていたあなたは、ジャバの刺客を赤鬼へと送ることとなる。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

赤鬼を我に返らせる策ではあったが、同様に大鬼の元へも送り続ける。 赤鬼へは人間に化かせたソフトウェアエンジニアを。青鬼へは、赤鬼へと姿を変えさせられたハードウェアエンジニアを。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

どこまでがソフトウェアかハードウェアかの境目はあなたの独断と偏見であるが、問題はそこではなく、いつか鬼たちが再開したときの種まきのためなのであった。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

悪鬼と化しすべてに復讐を誓う赤鬼と、死んだ目をしながらも生き続けた青鬼はついに出会う。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

互いにかつての友と気がつき、これが使命なのだと襲う赤鬼、諦めながらも安堵の顔を見せる青鬼。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

まさに悲劇の幕が降りまいかとしたその時、赤鬼の前へと立ちはだかるかつての童。同じニオイを感じとった赤鬼は、離れていた子に気がつき、抱きしめようとする。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

嗚呼、感動の親子の再開。……とは行かぬもので、子を覆う赤鬼の腹へ刃が突き立てられた。育ての親、青鬼をかばおうとした子の抵抗であった。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

衰弱していた青鬼は、本当の親子の再開を見届けたとわかるや息絶える。何度も同様の目にあってきたのだ。あなたが送り込み続けた刺客によって。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

ウェッブカメラを見ながら、何かをこらえるあなた。このときのために待機させていた「善良な旅人」を鬼たちのものへと送り込む。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

見えないよう青鬼に止めを指すことを忘れない「善良な旅人」ら。旅人らは赤鬼の手当をする。 刃が軽く食い込んだ程度の対処は、お手の物であった。彼らは旅路の青鬼を死なせまいとする救護者でもあったのだ。

— トビーネット (@toby_net) March 11, 2023

あなたは炭酸水で満たされたグラスをあおった。 念のため、録画ボタンを確認しつつ、ストレージの空き容量が十分であることが分かると胸をなでおろした

— トビーネット (@toby_net) March 12, 2023

『泣いたあなた』より抜粋

— トビーネット (@toby_net) March 12, 2023

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