声優にクソリプつけるすべての中年男性は、実はロボットアームとタッチパネルで構成された工場、およびシフト勤務の管理者数名で運営されているとわかる日
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24時間三交替制、シフト勤務の労働者が今日もアクリルゲージ内のアームを監視している。
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「クソリプよし!」カメラ越しとは言え、現場での指差し確認は基本だ。
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確認行為が終わる間もなく、次々にゲージ内のスマホはスクロールとリプライを繰り返す。
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ビーッビーッ。赤色灯が響いた。
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「えっ? 壊れたスマホの交換ですよ。」
驚くほど、スムーズな手つきでゲージ内のスマホは交換されていく。
「一日何台も交換しますよ。一日で、一ヶ月分の画面押下がされてる計算ですから。」
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「第一、ソレノイドじゃ…」何か言いかけたところで、管理者は次のトラブル箇所へと向かっていった。
シフト交代の時間だ。
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「おつかれ、時間だな」
「オウッ! …ん? お前、太らなかった?」
「何ってんだよ、ダイエット中ったろ?」
「そういえば、そうだったか」と首をかしげた、かつての労働者。私服に着替えた頃には、市井になっていた。
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入れれ替わったあなたは、しめしめとした顔をしたはずだ。
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なにせこれから、工場すべてのクソリプ装置をジャバリプ装置に変えていくのだ。
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「クックック。これでジャバも終わりだ」
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それもそのはず、中年男性の単なるクソリプならば、日常の一コマである。クソリプがジャバならばどうか?
数時間後、あなたによるノットジャバテロリズムは成果を上げていた。
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皆の知らない間、当局による過剰なジャバの検知システムは異常なまでのアラートを流し続けていた。
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このデリケートなシステムは、ジャバを監視するだけでなく、ジャバの毀損を行うSNS投稿をも監視しているのだ。
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かつての自動中年男性クソリプ工場は、一時的に、ジャバリプ工場になったものの、二時間後には当局により取り上げられてしまった。
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宿直室からはなぜかノットジャバの機関紙が見つかったということで、経営者は銃殺された。
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『自動クソリプ工場』より抜粋。
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