二億ころりん ― ジャバ国に伝わる昔話 ―

おじいさんは、いつのもように切株に座ると、二億円を数えました。すると、置いてあったアタッシュケースがするするっと坂道を滑り落ちていきます。 滑り落ちた二億円は穴に入ってでてきません。

— 運動 (@toby_net) November 7, 2016

中を探ろうと、おじいさんは穴に手を差し込みます。 穴は思ったより大きく、勢い余ったおじいさんは落ちてしまいました。 すかさず、落下中に頭を丸め込み、脳を守ります。

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「いたたた……。」
落下するも腰を打ったおじいさん。 広背筋をさすりながら、十分にストレッチをしなかったためだ、朝は体が硬い、有酸素運動のあと、昼頃に(穴に落ちるので)お金を数えればよかった、と思いました。

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穴の暗闇では、また体を痛めかねないと意を決したおじいさん。
ポケットから残ったマネーをとりだし、ライターでマネーに火を付けました。

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マネーを頼りに穴の中を探るも、すぐに火が消えてしまいます。
また、マネーをとりだし、灯りをともします。

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「マネーを探すのには、マネーが必要だ。 すぐに二億円を取り戻さなくては。」

なんという循環構造でしょう。 ひどいハマりだ、とおじいさんは悩みます。

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「今のペースで、この洞窟を抜け出すには、3億円は必要になる。」

おじいさんは、油田を掘り当てたときの地質調査により、この辺りの空洞や洞穴にはそこそこ詳しっ方のです。

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「ふむ」と考え込んだおじいさんは、火のついたマネーを消えないように床に置きます。
突然、おじいさんは上着やら何やらを脱ぎはじめました! 全裸中年男性の物まねでしょうか!

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おじいさんは、空気をあおぐように着物をバタバタさせると、転がった紅いボタンを見つけて、ニヤリとしました。どうやら、持ち物をあらいざらい探していたようです。 よかった、全裸中年男性はいなかったのです。

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おじいさんはボタンを押下します。 上着から出てきたボタンは、押され、ジャバジャバと鳴り出しました。 洞窟に、ジャバ音が響きます。

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ジャバッ、バッ、バッ、バッ…ッ…ッ

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うっとりした恍惚(こうこつ)の表情で、おじいさんは紅いボタンを連打しています。 そして、よだれを拭き取ると、上着をきました。我に返りった おじいさん。彼なりの落ち着く「儀式」だったようです。

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一方、その頃。 蒼いスーツを着たもう一人のおじいさん。 さみしく家で一斗缶を鳴らしています。

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カンカン、コ、カン、ココ、コカン。

リズミカルな音が部屋に響きます。蒼いおじいさんは、完全にパーカッショニストになり切っていました。

カンカン、コ、カン、ココ、コカン。

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コ、カン、カンカン、コココ、カン。

「♪嗚呼ー♪ 先に油田を掘れあてていればー♪ 家で一人でいなくてもー。♪」

コ、カン、カンカン、コココ、カン。

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カンカン、コ、カン、ココ、コカン。

「♪でも ♪ 掘り当ても♪ 君は帰ってこない♪ きっと、ぼくは一人~♪」

カンカン、コ、カン、ココ、コカン。

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「やめだ、やめ。」

蒼いおじいさんは一斗缶を蹴り飛ばしました。 ガラゴロ、ガラガロ。

「一斗缶を鳴らしても、むなしいだけ。」

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―― そして、洞窟に戻る ――

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ジャバジャバッ! ジャバッ! ジャバジャバ、ジャバッ!

紅いボタンをリズミカルに押しながら、探索を続けるおじいさん。 二億円が入ったアタッシュケースは、まだ見つかりませんでした。

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ライターで火をつけ、灯りとしていた手持ちのマネーも底を尽きようとしています。
かんしゃくをおこしたおじいさんは、半分いやになり、紅いボタンを床に投げつけました。

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ジャババババババババ……

打ち付けられ、バグッたのか紅いボタンが鳴りやみません。

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「気に障る紅いボタンだッ」

おじいさんはボタンを踏みつけましたが、ただその「無料」と描かれた弾力のあるボディが歪むだけでした。

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「しぶいッ!」

おじいさんは、叫び、思いのほか頑丈だったボタンを蹴り飛ばしました。

「痛ッ。」
「?」

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「何をするのだ若者よ。 無料だからと言ってボタンは蹴るものでない。」

声の先には仙人風の人間がいたのでした。 おじいさんは「若者」と言われ、薄暗いせいだと分かっていつつも、ニヤリと上がった口角を隠せませんでした。

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おじいさんは仙人に問いただします。

「二億円! 二億円! 二億円はどこだーッ」
「わしは知らんぞ…そなたのアタッシュケースなど…」
「アタッシュケース…?」
「アッ……」

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しぶしぶ仙人はアタッシュケースを持ってきました。

「若者よ。 この【アタッシュケース】と【小さい小箱】 、好きな方を土産にもっていきなさい。」
「二億円を返せッ!」
「アッ…。」

おじいさんの二億円は無事に戻ったのでした。

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おじいさんが洞窟で二億円を取り戻した話は瞬く間に、村に広がりました。
SNSでは、アタッシュケースの写真がおじいさんの実名入りで、シェアされていたのです。

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「考えさせられました。」「シェアさせていただきます。」
「いい話。」「県外から失礼します。この【アタッシュケース】は、光沢を見るに厳密には…」

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SNSではみな好き勝手に言っていましたが、一つだけ困ったことがありました。
【おじいさんが穴から二億円を取り戻した】のではなく、【おじいさんが、お土産として二億円をゲットした】と、広まっていたのです。

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洞窟にいた仙人が捨てアカウントを多数使い、広めていたのでした。

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噂を聞きつけた蒼いおじいさん。 自分も二億円をゲットしようと、すぐさま噂の穴に向かいます。

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蒼いおじいさんは、一斗缶を抱えながら、「これにいっぱいのマネーを詰めて帰るんだ」と鼻息をあらくしていました。 マネーの事を考えている間に、現場(穴=洞窟の入り口)に到着。 すると、そこには噂を聞き駆けつけていた人たちで、いっぱいです。

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穴の周りでは、屋台でタコ焼きやカルテラを売っている人がいます。 蒼いおじいさんは、キャベツいっぱいの広島風お好み焼きをほおばると、穴に近づきました。

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一攫千金を狙う人々が、穴付近で話あっています。

「穴に飛び込んで、まだ誰も帰ってきた者はいないらしい。」 「二億円は罠だ。」
「石油王のおじいさんが、人間を石油にしたがっているのでは?」「あのおじいさんならありうる。」

蒼いおじいさんは、怖くなってきました。

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一斗缶がカタカタ鳴っています。
恐怖のあまり、蒼いおじいさんが抱えた一斗缶が震えているのです。

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「ええい! 迷っては、マネーはすぐに、逃げていく (575) 」

エイヤッと蒼いおじいさんは、穴に飛び込みました。

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頭から着地に成功した青いおじいさん。

「腰を痛めなくてよかった。 」

凹んだ頭をさすりながら、安堵のため息をついています。

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穴から洞窟に落ち、少し落ち着いた蒼いおじいさん。
グチャリと何かを踏んだと思い、ライターで火を付けました。
蒼いおじいさんは、火をつけるマネーがないので、ライターが松明代わりです。

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火をつけるマネーがない蒼いおじいさんは、火をつけるマネーがないので、むなしくなってきました。 そのとき、頭上から一斗缶が落ち、ガゴーンと頭にぶち当たりました。

「あいたたたッ。さっさと二億円を探そう。」

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蒼いおじいさんは、自分の足元に無数の死体が転がっている事に気が付いていません。

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ライターの火を十分明るく、さっさと蒼いおじいさんは洞窟を進んでいきます。

いよいよ現れたるは仙人でした。仙人は 「フォフォフォ」と、「やっとここまでたどり着いたものが来たか」と、にやけた顔を我慢しています。 我慢の結果、口が波線のように不自然に歪んでいました。

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仙人が歪んだ口を開きます。

「若者…いや、冴えない顔したじいさんよ。 土産を持っていきなさい。 」

いよいよ二億円が来たか、と蒼いおじいさんも、口が波線です。

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「じいさんよ。 【アタッシュケース】と【小箱】、好きな方を持っていきなさい。」

仙人は、ババ抜きのババをあからさまにアピールするように、小箱の方をグッと前に出しました。

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もちろん蒼いおじいさんが狙うは、アタッシュケースです。 サッとケースに手を伸ばすと、仙人はサッとアタッシュケースを引っ込めます。
仙人の手さばきは、驚くべき速さであり、総合格闘技に出てもヒクソンに引けをとらない様子です。

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――― 1週間経過 ―――

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松明替わりのライターも、いい加減、尽きた蒼いおじいさん。

「もうダメだ。 一週間飲まず食わずだ…。 小箱だけでももらって帰るか。」

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二億円を諦め、最後の力を振り絞ります。仙人の足を掴み、体を掴み、支えとすると、小箱に手を伸ばしました。 蒼いおじいさんは、空腹のためもう何も考えられない様子でした。

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ようやく【小箱】を選んでくれたか、と、仙人はニンマリ顔。

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「じいさんよ、【小箱】が欲しいのか。 【アタッシュケース】より【小箱】が欲しいのか。 そうか、そうか。土産に持っていくがよい。」

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小箱を掴んだ蒼いおじいさんは、ぐったりして息を引きとりました。栄養失調でした。

おじいさんが硬直し始める前に、仙人は掴まれていた手をどけます。
「またか」という顔をしては、放心状態になり、洞窟の奥へと戻っていったのでした。

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仙人はため息交じりで独り言を発しました。

「無料なのに、みなどうして【小箱】を欲しがらないのだろう。」

仙人は【小箱】を開け、中の蒼いボタンをマジマジと見つめると、口をゆがませ、また閉じたのでした。

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教訓: ジャバを甘く見るな

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『二億ころりん ― ジャバ国に伝わる昔話 ― 』より、ほぼ全部を掲載。

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