ジャバごっこをしていた児童が誤って、もう一人のジャバボタン役の児童を押した。
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ユーザー役の児童があまりに連打するので、ジャバボタン役の児童は参ってしまった。ついには、「ジャバは有料!」と言うに至った。
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ユーザーもほとほと困ってしまった。無料だから今までダウンロードしたのに、というのである。ジャバボタンはそれを聞いて、激昂。
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「ジャバーッ」と激しく咆哮したジャバボタンは、腕を顔の前で交差させる。今まで紅かった顔が、みるみる蒼く染めあがっていく。気がつくと、全身が真っ蒼になっていたのであった。
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ユーザーは恐ろしくなって逃げ出した。公園にはポツンと、一人だけ蒼く見事なジャバボタンが残ったのでした。
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ここまでならば、よくある児童のごっこ遊びである。しかしながら影で見ていた大人たちにより、ごっこでは済まなくなったのである。
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その日の夜から電信は続いた。「オタクのジャバボタンは、どうなっているのですか!?」、「なぜ、無料を辞めた?」、「あなたとジャバ、今すぐダウンロー
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ド」などなど、ジャバボタン家の端末は通知が止まらない。
ジャバボタン家の家長はどっしりとした面持ちで構えて言った。
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「なあに、いつものことだ。気にすることはない」
「でも、あなた…」 とあなた。
「一日の問い合わせが、1000件以上から、10000件以上に変わっただけさ」
家長は早口で続けた。
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「なあに、いたずら目的のデータがとれたと思えばいいのさ」
「だって、あなた…」とあなた。
「それに…、ジャバ男はどうなんだ?」
ジャバ男と呼ばれたものに視線が集まる。ジャバ男は細長い形状のまま、蒼く照り輝いていた。
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「ジャバ… 」
「ジャバ男、どうしたの?」とあなた
「ジャバ男は、ごっこ遊びで疲れているのだろう。朝まで紅くつや消しだったのに、こんなに照り輝いて。そってしやりなさい。」
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「それにしても…あなた」とあなた。
「ジャバッ」 とジャバ男。
突如として、家長は憤慨した。
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「ええい、どいつもこいつも人工無能のようなレスポンスを返しやがって!!」
家長は、勢いよくビムを起動。某国へ募金の呼びかけメッセージに一敬は忘れない。ビムの終了方法の表示がいつもと違うなと思いながらも、ジャバ男のスタイルシートを書き換えると、ジャバ男はいつもの紅い体に戻った。
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「コロン、キュー、ビックリ!」謎の呪文とともにビムは消え去った。
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次には端末を開いたまま、「キル、タブ、あなたを選択!エンターッ!」
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「どぅぇぇもおぉぉ、、ぁぁ…とぅぅぁぁ……」
あなたは消えた。
ジャバボタン家には静けさが戻った。
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「ジャーバ」
紅くなったジャバ男の発するジャバ音がこだました。
『子供たちがジャバごっこをした話』 (原題: Wie Kinder JAVA miteinander gespielt haben) より抜粋
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ジャバを大切にせよ、という教訓ですね
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ソビエトロシアでは、ジャバが130億のデバイスをダウンロードする
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