スゴイヤスイソフト社の求人は逆に中途限定でエイギョ経験もあってテックも問題なくて…みたいな「オ、オイ…そんな人材がイナカに居て年俸2万ドルで働くワケが無いだろ…」ってツッコミが入る人材募集だった。
— (゚ロ゚)キェェェェ (@el_syncy) December 3, 2017
スゴイヤスイソフト社の求人ももっともである。営業ができて、売り込めて、可能なら設計書やプログラムも書ければ年収スリービリオンは固い。
— 超越的小学二年生 (@toby_net) December 3, 2017
スリービリオンを退けた。戦利品: スーツ、拘束用ネクタイ、給与明細
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「給与明細」なるアイテムがバトルの戦利品としてたまっていく。使い道がわからない。得たものが捨てられないプレイヤーのアイテム欄に四ケタを超える給与明細がある。
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退けたエンジニアのESCキーに穴をあけ、無線LANケーブルに通す。キーを戦利品として首から下げた悪趣味な給与所得者が立ちはだかる。
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「グフフフ。きさまの ESCキーをよこせ。さもなければ、今つかんでいる貴社の営業担当者のクビから上は fired になる。」
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営業担当などしったことかと思ったが、明日の打ち合わせを考えるとそうもいかなかった。それよりも、相手が fired の使い手とは。一体どれだけの権限を持ち合わせているのだ。
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俺は決断した。やるしかない。時間を稼ぐために、少しの芝居をうっていく。
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「ESCキーはやる。キーボードならここにある。持っていけ。」
「グフォフォ」と、低く響き渡る給与所得者の声。
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「グフォ。それでいい。 では、貴様のキーはいただいて… 何!?これは?」
給与所得者野郎が目の前にせまったとき、キーボードは中央からパカリと分割。分かれたキーボードはまるで、ヌンチャク。振り回す勢いは、野郎のアゴをとらえていた。
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「俺が、そうやすやすと、キーをやると思ったか!? 」
「ホワーッ!」
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首から上がのけぞった給与所得者を、膝をつくまで殴打。
「グホッ…。 一体型に見せかけた、見事なスプリット・キーボード。敵ながら見事…」
給与所得者の顔がはれ上がり、その顔を地面につけたとき、すでに勝敗は決していた。
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「キーをやるといったが、わるかったな。実はこのキーボードに ESCキーはない。」
紅いジャバボタンタイプの端末をとりだす。端末から「掃除係」に連絡を入れると、あなたはその場を立ち去った。
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あとには、給与所得者、営業担当者の動かぬムクロが転がっていた。
『紅いキーボード』より抜粋。
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