あなたと花金

(ドンッ)「どこ、歩いとんじゃッ、ワレッ。」
あなた「わるいが、ジャバをダウンロードするまで待ってくれないか。」
ドンッの人「今どき、ジャバなんて、ダサ…」

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

あなた、スッとそでの下から、鋭利なアノテーションを取り出すと、ドンのクラスに添えた。

ドン「お、おい、なんじゃこのアレは~。」
あなた「もうしばらくだ、そっとしてもらおう。」

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

あなたは時計とプログレスバーに交互に目をやる。

あなた「もう少しだ。5,4,3,…」
ドン「じゃかぁしぃ、ワレ、コレ、コレ、ワレッ」

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

直後、アノテーションはドンのクラスから一転、スッと内部のメソッドへと移動した。

ドン「お、おい、なんじゃーッ!ワレッ、なに、ワレッ」
あなた「… ダウンロード完了。」

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

あなた「邪魔(発音はジャバにしか聞こえない)して悪かったな。」
ドン「アブブブブブ。」

あなたが、インストールを終えたころ、あどけない男は泡を吹き、スーツとズボンを汚していた。

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

スーツの男は、上司に無理やり誘われ、飲むだけ飲んだ後、二次会にも連れていかれず、ただ外に放り出された酔っ払いであったのだろう。そう思うと、あなたは何か許せるような気がしてきた。

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

あなた「よし、ひとまず会社に戻るか。花金中の街中でのダウンロード報告書を上げなくてはならない。」

ネオンを背にして、あなたは街を立ち去った。ジャバ戦士の業務は、花金には似合わない。

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

『あなたと花金』より抜粋

— ジャーバボイルドな男 (@toby_net) 2016年8月31日

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