街に出現した一つのジャバボタン(以下ジャバボ)は、ハイウェイを逆走していた。他の車両は見えない。インターチェンジの封鎖は完了したようだった。
— toby_net (@toby_net) August 11, 2017
上空から映し出されるジャバボ。「無料ジャバのダウンロード」という白い文字がギラりと照り輝く。「ジャバ」という文字が見えたあたりが開き始める。次の瞬間、煙と共に映像は途絶えた。
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墜落したヘリの残骸からは煙が立ち上り、物々しさを語っていた。
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サービスエリア。停車中の車内で寝ていた運転手が目を覚ました。不快な顔を見せる。聞きなれぬノイズ交じりの走行音が聞こえ、耳をふさいだ。車両の横に、ジャバボが停車した。
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ジャバボに目を合わせず、トイレへと向かう運転手。ジャバボは勢いをつけて数度、回転。車両は切断され、ジャバボに背を向けていた運転手は一呼吸ののち、上下に分離していた。
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トイレとわずかな停車スペースのみであったサービスエリアは封鎖された。死体と切断された車両を残し、ジャバボは消えた。
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トイレの入り口は奇妙な形で痕跡を残していた。入り口正面のコンクリート壁は強引に広げられ、一部に紅い塗料が付着。
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発見者の言葉を借りるならば、そのトイレの様子は、「まるで棺桶があわててトイレに駆け込んだかのよう」であった。
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『Film - JVBTN』より抜粋
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