よきせず未来から来たジェブイエムの設計者は、元の時代に戻るべく手段を探していた。 以前の彼は、設計に行き詰まり、いつものように夜のサブウェイで酔いつぶれていたはずだった。彼の名は、ジム・ジャバー。
— 小学ニ年生 別冊付録 (@toby_net) May 4, 2018
未来から来た直後、彼の前にはジャブイエムなどはない。ブイエムの進化が、戻る鍵ではないだろうか。彼は悩んだが、当面の生活費を稼ぐ必要があった。最初に、選んだものがCPUの設計だという。
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2038年から来た彼は、元々情報処理、計算機科学を専門としており、一般的な電子工学の高等教育も受けていた。聞きかじった知識、実験を思い出しながら次々に 時代にそぐわない CPU を設計してゆく
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学生実験とはいえ、半導体から、OSや言語を自作し、あげく自作GPUでリアルタイム・レイトレーシングを行う課題である。
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元の職業上、実験が役に立たなかったのは確かであった。時代は変わりても、よくあることだ。
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ここに来て、過去に来て、かつての実験や知識は、彼の好奇心をかきたてた。
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年を減るごとに、CPU を生み出す。まだ、戻れないのか、これでもかと言わんばかりのプロセッサが生み出された。彼の名はジム・ジャバー。
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ユーザーから、一日中、動作させると止まってしまう、などと報告を受けたときは、未来を、彼にとっては元の時代だが、を諦めるところであった。
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ついに、機会が訪れた。最大手ハイッテナイ社からオファーが来たのだ。これは最後の手段であった。
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ジム・ジャバーは当時の匿名ブログでこうつづっていた。
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「ここでだめなら、この時代に残るしかない。」
ネットは、普及し、オカルトにも落ち着いた態度がとられる時代に、彼の記事は埋もれた
彼、そう、ジム・ジャバーにとっては、最後の戦いだった。これ以上の仕事は、あるのだろうか。ある時は、フライングカーの設計にも関わったが、そぐわなかった。彼は新しい CPU がタイムマシン鍵ということを確信していた。
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彼、ジム・ジャバーの戦いは始まったばかりだ。我々は、現代の科学を超えた現象には無力。今は彼をただ見守ろう。
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『未来人ジム・ジャバー ー 未来へとつなぐバス』より抜粋
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