ダウンロードボタンの中でも最も恐ろしいのは、人の形をしたジャバボタンだ。
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それは、人間の言葉をはなし、人間のように振る舞うが、ジャバをダウンロードさせる。
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従来のジャバボタンは、ただの紅いボタンである。UIのパーツであり、HTTPリクエストのトリガーであった。識別は容易であった。
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ジャバボタンを製造していたジャバ社もバカではなかった。人間の認識を逆手にとったボタンを企画、市場へと投入していった。
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人型ジャバボタンの恐るべきは、そのバリエーションであった。あるときは若い女性の形をして現れ、あるときは兵役を逃れた俳優、またあるときは一斗缶に詰め込まれ公園に、我々の前に、姿を現した。
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当初、人類は人型ジャバボタン(以下、ヒューマノイド型ジャバボ)の存在に気が付かなかった。
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それは、ヒューマノイド型ジャバボの最初のバリエーションが、一斗缶であったからだ。人間にすら、それは人間に見えないヒューマノイド型であった。
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2037年、公園で違法にジャバがダウンロードされる被害が発生した。最初は、一ヵ月に数件であったが、瞬く間に被害は増加。調査の結果、被害者に共通点が見つかった。
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〝不審な一斗缶に触れた者〟 共通点として浮かび上がった点であった。
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世界各地で、続々と見つかる一斗缶。 科学班が分析せずとも、中には肉に見せかけた機械がつまっていた。見まごう事なき〝不審な一斗缶〟 である。
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〝不審な一斗缶〟 による被害の増加、同時に増加する違法なジャバダウンローディング行為。被害件数が、一斗缶の報告件数を大幅に上回った時、人類は新たな敵の存在に気が付いた。
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また、ジャバ社によるプレスリリースも、ヒューマノイド型ジャバボの存在を裏付けていた。2038年のことであった。
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『ジャバーネーター 審判の日』より抜粋
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