ジャバ記念日

私がオラクルでジャバをダウンロードしたとき、この事は黙っていようと決めました。いつもジャバジャバ言いいながら、私がまだダウンロードしていなかったなんて、誰が信じてくれるでしょう。

— 商用ドローン (@toby_net) February 23, 2015

ただでさえ「あなたとジャバ, 今すぐダウンロード」と発声していれば、おかしな人だと思われるものです。これ以上、周りの人に狂人だという印象を与えたくありません。

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立場を変えて、もし妻がジャバジャバ言い出したとしたらどうでしょうか。私は妻が病気になったのではないかと疑うことでしょう。

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私は、すでに連日ジャバを発言していると思われているのです。そうであるならば、当然インストールされているはずのジャバを今、静かに人知れず導入したとしても結局は同じことなのです。

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私がジャバをダウンロードした時のことをお話しましょう。

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いつもジャバなどと言っている人間が、今さらにダウンロードするには、慎重にならざるを得ません。私は家族が寝静まった頃を見計らって、オラクルのサイトにダイブしました。

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私は深夜、ジャバのダウンロードボタンを見ながら涙を流していました。この文体になると「妻が」、「家族が寝静まった頃」などと自然に書けることに気が付いたためです。

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そのとき、部屋のドアをクラシック音楽『運命』のように叩く音が聞こえたのです。私はジャバのことよりも、涙で濡らしたほおを運命の人に見せたくありせんでした。

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そっとジャバのサイトを閉じ、冷静にお気に入りからエッチなサイトを開きました。妻が開けたドアの隙間から、慌てた素振りをみせ、閉じさせました。

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妻は見透かしたかのように、ドア越しにこう言うのです。明日はドライブに行く約束でしょう、朝早いのだからジャバのダウンロードはジェンキンス(飼っている犬です)に任せたら、と。

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私の犬は、主人に変わり毎朝ニュースサイトを開くほど賢いです。しかし、流石に大事なジャバを任せられません。妻もそれは知っているはずです。

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とっさに、冗談を返す妻に感心して、その日はジャバの導入を中断しました。ええそうです。結局、私はジャバをインストールしなかったのです。『ジャバ記念日』より

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