ソースやコミットログに「なぜ」を書きたい理由を、床に無造作に置かれたトレイで例えてみる。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 26, 2017
なぜか床にトレイが置かれている。一見邪魔だが、誰が何のために置いたか分からない。何か理由があるかもしれない。
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一ヶ月後、床に置かれたトレイには、うず高く新聞や雑誌、果てはネコの餌やリモコンが置かれるのであった。
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住民A「なるほど、これは雑誌置き場なのか」
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住民B「リモコンを置くのにちょうどいい」
住民C「ネコの餌をおくなよ」
住民の一人が、トレイのタワーにぶつかり、ネコの餌をぶち負ける。
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「何だよ、ここに餌をおくなよ。そもそもこの床のトレイは何なんだ?」
住民A「雑誌置き場だと思っていた」
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住民B「リモコンラック」
住民C「ネコの餌をおくな」
誰もトレイの本来の意味を知らない
住民D 帰郷。「ごめん、一ヶ月前に置き忘れたトレイだ」
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かくしてトレイは片付けられたのだった。
では、床にジャバボタンが置かれていた場合も考えてみましょうか。
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ジャバ…ジャバ…。
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電灯も付かぬ部屋にジャバ音が鳴り響く。トイレに起きた住民が、床のジャバボタンを踏んだのだ。
メキッという音ともに床のボタンは、鳴らなくなった。
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「おかしい。いつもならこの辺でジャバと鳴るはずが、今日は鳴らない」
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異常な事態を察知した住民Aは、さっそく転がったボタンに付箋を貼ることで、イシューを立てた。
「"ジャバボタンが鳴らない"、と… 」
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黄色い付箋は、紅いボタンに似合う。
住民Aはロールシャッハテストのため外出。入れ替わりで、住民Bは帰宅。床のイシューを見た住民Bはコメントを書き込む。
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「ここにジャバボタンがある理由を知りたい」
「"ここに、ジャボ"、じゃなかった "ジャバボがある理由 is ?" 」
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何やらスラング混じりの文面が付箋に追加された。
次の日、帰宅した住民Aは床の付箋を見て驚愕。 決してポリティカル・コレクトネス的に正しいとは言えない内容のイシュー・コメントが連なっていた。
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住民Aは思った。朝開けるまで知人とロールシャッハテストしていたせいで、頭がおかしくなったのではないかと。メガネをクイと上げ、よく付箋を見ると、やはりおぞましい文面が書かれていた。
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コミュニティ存続の危機を感じた住民Aは、すぐさまイシューに火をつけた。そして、床でひしゃげたジャボボタンをミキサーで粉砕すると、燃え尽きたイシューとともにゴミ箱にインしたのであった。
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かくしてイシューはクローズされ、問題も無事、取り除かれたのであった。めでたしめでたし。
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『ジャバハウス連続達人事件』より抜粋
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