「罰として起床を命じる!」機械的で冷たい声を聞いたあなたの背筋を凍るような感覚がおそった。嗚呼。どうしてこんなことになったのだろう。あなたは、つい数時間前、寝る前にうっかり、違法なジャバをダウンロードしてしまった事を思い出した。
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014
「ジャバからルビーへ」この、国を上げた大号令が全てを変えてしまった。この瞬間、俺は職を失った。失ったのは職だけではなく、家族もだ。いや、本当に失いたくなかったのは、ジャバそのものだったのだ。そう気がついたのは、ジャバのダウンロードすらも違法となった2038年ごろだった。
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014
「あなたとルビー、あなたとルビーです。みなさま、よろしくお願いいたします」ウインドーズからは白い手袋たちが踊っている。赤塗りの街宣車が通り過ぎた。オリンピックも落ち着いた頃には、圧倒的多数の議席を確保したルビー派。多数派がただ勝つだけの選挙など、いくわけもない。ジャバが恋しい。
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014
「あなたとジャバ!あなたとわたし。今こそダウンロード!」都知事選に立候補したユーチューバーの政見放送は今でも大人気だ。目も当てられず、動画サイトのランキングは見ることができなくなった。ふざけている。ジャバは笑いの道具じゃない。
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014
EXリストプロセッサー、略してエクリスプ。エクリスプ全盛期、この頃ジャバはほとんどリスプだった。
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014
おそらく、おそらくだ。ジャバダウンロードの違法化は、利用すると強い多幸感があるというリスプのとばっちりを受けたのだろう。実質的ジャバ違法化の数年前には、すでに危険言語に指定されていたリスプ。この危険言語の依存性の高さに、多くの大学生が社会に適応できなくなる、交通事故を起こすなど
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014
リスプは嫌いでないが好きでもない。とはいえ、あえて依存性の高いものに長く触れることもない。研究室の同僚は口をひらけばリスプリスプと叫んでいたが、いつ風呂に入っているか、美容院に行っているのかわからない風貌に変わり果てた。俺は最初にダウンロードしたのがジャバだったからよかったものの
— { } 太郎 (@toby_net) November 27, 2014