「"あなたとジャバ, "このフレーズは変えないでくれ」 直接、ジャバ本社にて伝えられたフレーズは今でも記憶に残っている。
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ジャバジャパン社の元社長は語る。「本社につくなり、こう言われたんだ。"今すぐダウンロードしてくれないか。ジャパンでやるように"」
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と元社長は続ける。「端末があるから。そう、端末があるから、別に本社に呼ばなくてもいいって言ったんですよ。」
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そのときの本社社長の返答はこうだったという。
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「ファックスならメール。メールなら電話。電話なら端末。端末ならオフ会。分かるかい?」
ジャパン元社長は、本社を見学したときのことを思い出していた。「ファクトリー」と呼ばれたそのオフィスでは、バランスボールを天井の隅に挟んでいた。誰もスタンディングデスクなど使っていない!
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ジャバ本社では、誰もジャバを使っていなかったのだ。ましてや、みな方眼紙をキャンバスに、ポンチ絵を描いている。まるで抽象絵画だった。誰しもが現場で体験することを、普段から、社員に徹底させているように見えたという。
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ジャバジャバン社(以下、ジャバン社)元社長(以下、元ジャバン社長)は、本社を訪れたときの事を思い出しながら、本社社長の声にハッとした。
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「なぜ、"あなたとジャバ," なんですか。せめて理由だけでも。。」元ジャバン社長は疑問に思っていたのだ。翻訳する必要はあったのか、と。しかし、不自然な改行のことは黙っていた。
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「"ファクトリー" はみたか……言葉だけでは伝わらないこともある。」
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なんなとなく言いたいことは分かっていたという、そんなときさらにある一言が元ジャバン社長にかけられた。
「まず、あなたがジャバになることだ。」本社社長のこの一言に、腑に落ちたのだという。
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会話はそれ以上なかった。すべてが伝わったと思ったのだ。
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「あなたとジャバ…、俺とジャバ…、俺がジャバだったんだ……」帰りの機内で、元ジャバン社長は、考えていた。
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機内ではノートパソコンを模した、システム手帳を取り出した。外装はアルミにしか見えない塗装、A4サイズ、軽量で100g以下だ。
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「デバイス数を伸ばすことばかり優先していたかもしれない。」あなたは、グッとジャバボタンを握りしめていた。
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輸送機の手荷物検査を通る特殊なジャバボタンは、元ジャバン社長が考案したものだった。
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そのツルツルしつつもしっかりホールド感のある素材を眺めながら、あなたはノートパソコン型手帳に殴りかいた。
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「あなたとジャバ,
今すぐダウンロー
ド」
『元ジャバン社長が語るジャバボタンの真意』より抜粋
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