平服でお越しください

「平服でお越しください」そのように落ち着いた毛筆が印字された招待状。状を二股に別れた棒に挟み、フラリと立ち振る舞う人間がいた。その出で立ちは、若くとも、明らかに経験を積んだマスタークラスの仙人であった。

— 街の電気屋さん (@toby_net) December 7, 2016

自分とは異なる服装を見ても、まゆ一つ動かさない仙人のまゆは、元々無かった。

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「え、本日は新郎の師である○△仙人をお呼びしております。せっかくですので、コメントを頂きたく思います。」

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仙人風の人間は、ムクりと席を立ち、いつの間にやら棒の先端にくくられていたマイクを一睨み。

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カッと目を開くと、仙人は静かに叫ぶ。
「ジャバ」
静けさが響き渡る。
「……」

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「ん……あ…ありがとうございまし…た?」

雇われ司会者は、慣れぬ雰囲気に思わずひざから姿勢を崩すも、すぐにフォローに入った。

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「新郎と仙人は、本日はじめて顔を合わ……せ?」

スピーチ内容のカンペを確認する司会者は、思わず言葉に詰まる。

「えー」

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「えー、失礼しました。新郎と仙人は、一度も会うことなく、今日という日を迎えたのです。…そして…? 招待状を送ったはずの恩師は来ず…???」

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司会者は小声で、横を向きながらスタッフに話しかける。
「(これ、違うんじゃないの? え、これでいいの? ホントに?)」

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「えー、招待状を送ったはずの恩師は来ず、代わりにジャバ仙人が来訪されたとのことです。すみません、わたくし、なんの事なのかさっぱり分かりません。」

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