「アランドロンよりブイビー、有益情報を発見」
「こちらブイビー。了解、直ちにシェアせよ」
ブラウザのパイロットは、「Share...」と刻印されたボタンを押下した
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
「Share!!」
Now Sending がドットの尾を引き発射された。
バビーッという轟音とともに、情報が着弾する。
「やったか!」
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
「こちらブイビー。アランドロン、有益情報のシェアを確認せよ」
「こちらアランドロン、情報のシェアは確認した。ただちに、ログアウトする」
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
アランドロン、通称「当アカウントは個人の見解であり所属する団体を代表するものではありません」は、勝ち誇った手つきで、画面をスライドさせた。
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
「アランドロンへ、有益情報は着弾していない。もう一度確認せよ!」
「こちら…アラフォ…、そ、そんな、これは!」
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
アランドロンこと「当アカウントは個人の見解であり所属する団体を代表するものではありません」が、端末を確認。
目前に、本質的とはいえぬ紅いボタンが描画されていた。
「当アカウントは個人の見解であり所属する団体を代表するものではありません」は、震える唇を噛みしめると、激しく痙攣。
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
「アランドロン、貴様、敵国のスパイだな!」
「こ、こ、こ、これは、敵国の視察であります!」
リモートのオペレーターは、特定の団体を代表する見解として、シェアされた紅いボタンを凝視していた。
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
「反逆罪で強制アカウントはく奪の刑だ!」
「ヒッ、オゲーッ!」
アランドロンこと「当アカウントは」(以下、長いので「当アカウント」と表記)は、リモートからログアウトされた。
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
当アカウントは、ログアウト後に再度ログインを試みた。
次の日も、次の日も、ログイン、またログインを試みたが、Operation Not Permittedであった。
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
当アカウントが何度も、ログインを繰り返すうち、画面に到達しなくなっていた。
不正アクセスとみなされたのであった。
当アカウントのアイデンティティは、永遠に失われてしまったのであった。
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015
当アカウントは、業務中にうっかり、ジャバをダウンロードしようとした。ただそれだけであった。
『あなたはやっていない』より抜粋
— ジャバ力 (@toby_net) December 12, 2015