そこにはラズベリーパイがあった。繋がれたコードの先には、アルデュイーノ。そして機関銃。
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ラップトップを広げていたフードの人間。フードはおもむろにキーを押下した。 ノードジェーエスが静かにデプロイされる。 せまりくり、プロプラエタリの陰。
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フードは取り出したスマートフォンをスライドさせた。 画面には紅いボタンが見える。「無料」の文字を勢いよくタッチすると、プロプラエタリはバラバラとなった。
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有機イーエルには、数字が、グラフが、ジャバスクリプトが躍る。 減り続けるカウンター。 デクリメントされていくのは、プロプラエタリも同様だった。
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ジャバアアアアアア
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プロプラエタリ無きあとも、響くジャバ音。 それはまさにレクイエム。
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フードが紅いボタンから指を話したとき、環境は再びサイレントモードに入った。
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転がる薬きょうの数だけ、画面の向こうではジャバがダウンロードされている。そう思うとフードは、感激を感じずにはいられなかった。
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プロプラエタリの生存確認などは、頭にない様子だった。 フードはそっと、サービスを停止させると、紅いボタンの感触を確かめながら、その場を立ち去った。
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『橋元商会 アイオーティー部』 より抜粋
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