花金の夜、懇親会の帰り、どこかで聞いたような声がする。何かジャバのような。しかし、ジャバ音は聞こえない。そうか、これはジャバ仙人の声!
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
振り返ったとき、そこに人間の姿は一人もなく、荒廃したシティーが広がっていた。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
「そうだった。ジャバ仙人はここにはいない」
突然の雨。スコールだろうか?降らないよりはマシだ。すぐにでも、クラウドの隙間から覗かせるサンが眩しい。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
「これは…?」
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
メモリーチップのような断片をが窓際に置かれていた。廃墟に窓際が残っており、メモリーが残されている。
表面の砂とホコリを丁寧に削りとると、JVM-1395 と刻印があった。ジャバチップに違いない。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
背負っていた 130億mg のカバンを降ろした。 中から光沢ある箱を取り出すと、隙間にジャバチップを滑り込ませる。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
青白い光が箱の隙間から漏れ出し、ブルブルど動き出した。不審な動きだが、たしかこれが、ブートシーケンスの一部であっただろう。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
「…ジ、ャ、バ?」
あなたは地面に描かれた文様に目を奪われた。 ブート時の振動によって描かれたようだった。
「そうか。これがジャバ、最後のパーツだったのか」
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
キィーンと耳をつんざく音が、あたりに響く。あなたは、耳を抑えていると、ジャジャジャジャバッと箱が展開される様子が繰り広げられた。
「まるで、ロボットかサイボーグではないか」
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
少し前までは「箱」であったはずの物は、あなたの1.5倍はある細身の背丈の者となっていた。
「これが、かつての文明の「箱」の秘密だったのか…」
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
「ジャバ」
応答するようなジャバ音。久しぶりに耳慣れた声を聞く。
あなたは目の前の細身のロボットから、ジャバ音が流れ出したことで、ひとしきり泣いた。その涙は、過去の思い出だけではなく、これからの旅は、一人ではない事に歓喜されたものであった。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
『文明の箱』より抜粋
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
まだ動いている自販機がうるさい。
— トビーネット (@toby_net) 2019年5月25日
「2038年へようこそ! ここにはすべてがあります! ジャバに必要なものなら何でも!」