ゲーム・オブ・デバイス

オートマグ片手に、肩に担ぐはショットガン。電話依頼から15分でプロジェクトのボトルネックを取り除く武装コンサルタント。

— 感じ (@toby_net) July 7, 2015

武闘派アジャイル集団は、時には強引な手段でプロジェクトを進める!倫理を超えた開発手法に巻き込まれてしまう顧客も少なくなかった。

— 感じ (@toby_net) July 7, 2015

「銀の弾丸はないが、鉄砲玉ならいくらでもある」呼びばすぐ参画する舎弟は両手で数えるよりも多いという。

— 感じ (@toby_net) July 7, 2015

「70億のデバイスをメンテし続ければ、ワシらは安泰よ」グフフと不気味な笑いを浮かべた男の膝には、生きたデュークが乗せられていた。男はグラスのジャバを口の中で回しながら、デュークの毛並を堪能している。

— 感じ (@toby_net) July 7, 2015

「70億がナンボのもんじゃい!人間の細胞は30兆はくだらないぜ!」声のした方向から銀の玉が飛び出した。デュークを載せている男の頬をかすめる。

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「銀の弾丸などあるばすがなかろう?」 少しも動揺せずに男は指をパチンと弾くと、二人のネクタイをした給与所得者が現れた。二人によって、鉄砲玉の人間はビル外へと引きずられていったのだった。

— 感じ (@toby_net) July 7, 2015

外に放り出された鉄砲玉は身ぐるみを剥がされた。70億もあるデバイスの一つすら所持していなければ、外で生きていくのは不可能である。文化的に最低限の生活を営むための公共サービスを受けられないのだった。

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人口は100億を超え増え続けているが、ジャバはたったの70億しかなかった。ジャバの独占は数少ない企業により行われているのだ。独占禁止法は機能していないのか?

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「ジャバを開放せよ!独占反対!」「目指せ!一兆デバイス」さまざまな看板がビルの前では踊っていた。

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「若いの、ワシのデバイスを使うがいい」鉄砲玉はデモ参加者から黒いデバイスを受け取った。「ありがてえ。拾う神ありだな……」鉄砲玉の顔はみるみるうちに生気を取り戻した。

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「サンキュー、おっさん……おっさんは?」鉄砲玉にデバイスを渡したはずの人間は消えていた。

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デモ参加者の誰に聞いても「おっさん」の身元は掴めなかった。デモが終わり、一人残った鉄砲玉は手の中のデバイスを見つめていた。無刻印デバイスの細い隙間からは青い光がもれていたのだった。

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『ゲーム・オブ・デバイス』より

— 感じ (@toby_net) July 7, 2015

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