エスケープ・フロム・ジャバ

エスケープ・フロム・ジャバ

— トビーネット (@toby_net) October 16, 2020

出向先でのパソコンからマウス、開発ソフトまで、現地調達する傭兵プログラマー

— トビーネット (@toby_net) October 16, 2020

開発中に倒れた同僚の持ち物を換金するか、はたまた次の戦場で利用するか

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上司の足音を聞き逃すと命とりになる。 下手に進捗を誤報告されようものなら、即時、追い出されかねない。手持ちの開発環境を持ち出せずに失われる。

— トビーネット (@toby_net) October 16, 2020

寝に帰るだけの我が家は一種のセーフハウスだ。 死んだ同僚のメモリを記念に持っていても仕方がない。 パソコンの規格に合わなければ、オークションにでも出すほかない。 同情や感傷ほ命とりだ

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とはいえ、メモリ1つとっても中々捨てられないものだ。 「セーフハウス」(我が家)の場所も有限であるので、さっさと売るか、もしくは既存のパソコンに組み込んで、保管するかだ。

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このケースが気になるか? これは開発用のパソコンじゃない。場所をとるから周辺機器で組んであるだけだ。 必要なものは、つど取り外して使う。 ああ、この CD-RW ドライブは不要だな。古すぎる

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出向先で倒れたときのことを考えると、SSD が使えないだって? いやそこはケチっちゃいけねえ部分だ。 メモリもそうだ。 その大事そうなハードディスクをぜんぶ売ってしまえ。その金で最低限の SSD は買えるだろう。

— トビーネット (@toby_net) October 16, 2020

いくら同じプロジェクトや「島」にいるからと言って信用できるとは限らない。 昨日助けたエンジニアが明日、ロッカーの中身を根こそぎ持ち出しても不思議はない。鍵を預けるに足る者はいない。 人間とはそんなものだ。

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上司は様々だが、開発環境商人、エナジードリンク転売屋、個人情報の売買など金さえ払えばいいお客にもなるトレーダーだ。 中には、上司のクエストをこなして、キャリアアップを狙う者もいるが、体(てい)のいい扱いをされている事には中々、気が付かないものだ。

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使い古しのパーツを高い値段で買う同僚もいる。手持ちの規格が古い者はいるもので、多少高くても売れるのだ。まあ、実は顔を見たこともない。ただ、高く売れ、要らないものが「セーフハウス」から一つ消える。それだけでよいのだ。

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このお堅い場で例外があるとするならば、それはジャバだろう。 なにせ無料だ。今すぐダウンロードだ。 職場を追われた、倒れたにせよ、ジャバは残る。 技術は残る。

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そろそろ出向先……おっと出社してハンコを押してから……まあ、そういうことにしておこう。 とにかく、時間だ。いい戦果を期待してくれ

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「エスケープ・フロム・ジャバ」より抜粋。

— トビーネット (@toby_net) October 16, 2020

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