「プログラミングで信号を渡らせてみよう! まずは、横断歩道までを探して…」
— あなたとネットフリックス (@toby_net) February 8, 2017
「先生! 田中くんが、どんどん道路に飛び出させてます。」
キャーッという悲鳴が教室に響いた。 先生は田中くんのそばへいき耳打ちした。、
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「あとで職員室に来てね。」
職員室にて。
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先生A「また田中のやつか、まいったな。今度は横断歩道を使わないなんて。」
先生B「彼自身は、飛び出すタイプではありませんよ。手を上げて渡くらいですから。 」
先生A「この前は、落ちてくる野菜を人間の頭に変えていた。」
先生B「それは… 野菜を落とすのもどうかと…」
田中くん「失礼します」
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おっともう来たかと、先生らは自らのデスクへと向かった。
先生A「田中、聞いたぞ。道路に飛び込ませるのが好きなんだって? 」
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田中くんは、うつむいたまま言葉を発しません。
先生B「A先生、ここは私にまかせてください。」
先生B「田中くん、プログラミングの授業、楽しい?」
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田中くん「うん、楽しい!」
明るくなり上げられた田中くんの顔は、先生らの懸念を少し払拭したように見えた。
先生B「どんなプログラミングが好きなのかな。例えば、今日の授業で、楽しかったところを教えて。」
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田中くん「うーん。」
先生B「ジャバ…じゃなかった、ジャバリパークにフレンズを誘導する課題はどう?」
田中くん「大好き!」
田中くん「でも…」
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先生A「なんだ、はっきり言わんかい」
先生B「先生!?」
田中くん「でもでも… フレンズが横断歩道のことを知っているのはおかしいと思うんです。」
先生A、B「!?」
先生A、B「(そうか…そうだったのか)」
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先生らは顔を合わせ、互いにひょっとこのような表情を見せた。
事の意外さに気が付いたか、田中くんは一言発した。
「ごめんなさい…」
先生A「いや、いいんだ! 田中、おもしろいぞ! これからはどんどんフレンズを飛び出させなさい!」
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先生B「…A先生!」
先生A「これくらい、いいだろう。子供の発想は素晴らしいな。そうこなくっちゃ。」
ニンマリした田中くんは、軽くステップを踏みながら、帰宅の路へ着いたのでした。めでたし、めでたし。
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『道徳プログラマー -児童期編』
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