ドーナツの乱(2038)

将軍「どうだ。穴のないドーナツは見つかったか」
腹心「はい。穴無きナツは御座いませんでした。その代わりにベエグルなる物をお持ちいたしました」

将軍「穴があるではないかーッ!」
一同ひれ伏し「「ハハーッ!」」

— トビーネット (@toby_net) March 12, 2021

将軍「うまいではないかーッ」
腹心「……ではお許しいただけると」

将軍「切れい!」
腹心「……」

将軍「腹を切れい!」
腹心「は?……パはーっ」

— トビーネット (@toby_net) March 12, 2021

次に腹を切らされるのは俺たちだ、と。そう思うやいなや部下らは、穴無きドーナツを求めた。その配下のものらは国中を駆け巡った。

— トビーネット (@toby_net) March 12, 2021

無き穴無きドーナツを求めた将軍により、様々なものが腹を切らされ、ある者は領地を取り上げられ、またある者はお家を取り潰された。

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そのうち、いくつかの部下らは、あまりの仕打ちに立ち上がった。将軍は、「反穴無しドーナツ派」と呼び彼らを弾圧していった

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被害にあった、その中には、ベエグルを愛する者もいたという。これが後にいう「ドーナツの乱」である。

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将軍は穴無しドーナツが食べられないと知りつつも、「穴無しが目の前にくるまでは決して、物を口にせず」と誓いを立てていた

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こうして、ときの将軍は即身仏となりました。皆さまが今ご覧になられている像が将軍と言われております。 ドーナツ寺の見どころでございます

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観光客の中には、ジャバ仙人がいた。 そのとき、長年ベエグルで生計を立てていたジャバ仙人は、表情一つ変えずに空を見上げたという

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『ドーナツの乱(2038)』より抜粋

— トビーネット (@toby_net) March 12, 2021

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