常にテープをもち歩くテーパー部隊。粘着剤、接着面、用途に応じて使いこなす。お隣がリフォームの危機にさらされている! こんなときは養成テーパーの出番だ!一斉に突撃だ!不法侵入で解散だ
— ト (@toby_net) October 4, 2018
テーパー最強、ダクトテーパー。火星の気圧変化をもろともしない。あらゆる忍術はダクトテープと組み合わせ真価を発揮すると言われる。その理由は、Google Scholar を検索だ。しかし、未だ(結果が)返ってきたものはいない。
— ト (@toby_net) October 4, 2018
ジャバボタンとて例外ではない。かつてジャバノーベル賞に検証の際、送付したジャバボタンは、ダクトテープで厳重にグルグル巻きにされてきたという。 誰一人として、非破壊的に梱包を解いたものはいなかったと言う。
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むしろ、ジャバボタンをダクトテープ・ケースにしてしまえば最強の無料ダウンロード装置になるのではないか? さしずめ、ダウトダウンロードボタンと言ったところだ。長い
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こうしている間にも15年もの月日が流れ、今や2038年。世界は、自己増殖したダクトテープで覆われようとしていた。あのときに増長したダクト野郎を止めなかったばかりの惨劇だ。
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世界各地のジャバボタン工場も滅ぼうとしていた。なにせダクトテープの前では、どんな包装もぐるぐる巻きのトラブルシューティングだ。
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世界中のさまざまなイシューが、ダクトテープで解決されていった。 戦争は根絶し、核はダクトテープが取り込んだ、ダクトテープは自らを50回折りたたみ、月面旅行をも民間に先駆けた。深海はダクトで支配され、もうない。
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来たる2038年。ついに反旗はひるがえされた。2038年問題のため、念のために停止してあったジャバボタン工場が自動復帰を始めたのだ。
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抵抗は2039年まで持たなかった。2038年問題が万全であったからではない。ダクトテープが強すぎたのだ。ジャバボタンの抵抗はむなしく、翌年には秘密データセンターもろとも工場はダクト化された。
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ついでに増え続けた横浜駅もダクトで覆われた。
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4500年、どこからか来たタイムマシン装置は瞬時にダクトテープに取り込まれ、消えていった。成長を続けることが使命であり、出口戦略を無くしたテープには、時間を超える必要性すらなかったのだ。
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一方、木星では逃れた人類が、対ダクトテープに向け、新たな大型粘着テープ戦艦を新造していた。しかし、5代目ジャバ仙人ひきいる温和派、ジャバボタン連合は、よしとしなかった。ここでも人類は同種で争うのだろうか……
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『ダクト戦役』より抜粋
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引退した初代ジャバ仙人は、持ちうる財をペンタックス維持にそそぎ続け、日々、木星の衛星写真をアップすることに忙しいようであった。
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