あるジャバプログラマーは私財を投げ打ち、エスイー氏を雇った。氏ならうまく設計をやってくれるはずだ。面談で聞こえた「私 設計 できる」という検索クエリーのような発言が頼もしい。
— メンター (@toby_net) January 23, 2016
あるジャバプログラマーは、小規模会社の経営者がやるように私財をなげうっていた。プロジェクトに全力でコミットする姿勢は崩さない。椅子の上にあぐら、そして猫背だけではなかったのだ。
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上がってこない設計。度重なる仕様変更。始まった実装。迫る納期。このくらいでくじけていては、プログラマー失格だ。あるジャバプログラマーは、数年かけてテスターからプログラマーに這い上がったときのことを思い、歯を食いしばった。10年治療していない親知らずが痛む。
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私財を投げ打って雇用したエスイー氏は、今の所、うまくやってくれている。大体、自分よりも高い給与で秘書を雇うようなものだ。
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以前にも、あるジャバプログラマー(以下、ジャバグラマー)は同タイプのエスイー氏を招いたことがあった。困ったことに設計は完璧だが、上がってくる設計と外れることが多く現プロジェクト向きではなかった。今は別の案件に出向してもらっている。
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失敗を糧とし、ジャバプログラマーは一計を案じたのだった。「お客さんに近いところのエスイー氏にお願いすればいいのでは??」思いついたのは、3日間フロに入らず腐臭の漂う夜中のことだった。
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ジャバグラマーは、一日案を寝かせた。だいたい徹夜というのはロクでもない案が浮かんでくるものだ。しかし、今回の案は、4日目の朝にはピカピカに見えていた。3日間も寝ていないことによる影響は、本人の認知を歪めていた。
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ジャバボタンのようにまばゆい光沢を放つ案を、すぐさまイマジナリー上司に提案していた。非言語コミュニケーションでOKをもらうことに成功。イマジナリー上司といえども、会社としてははっきりとOKは出せない。
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雇ったエスイー氏は、ジャバグラマーには「定時で帰るもののいい仕事をしてくれている」ように見えてた。設計が後から上がってくるものと似ているのだ。お客さんに近い技術者を雇ったのは成功だった。
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…2ヶ月後、無事にプロジェクトは納品された。納期は3ヶ月のはずだったので、マージンを加味しても、成功と言えるできであった。ジャバグラマーは私財をコミットしたかいがあったと、思わずデスクにあるジャバボタンを連打していた。
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第一、今まで納期前に終わったことがあったであろうか?今回、一度も灰皿は飛ばなかった。けが人も出ていない。あるジャバプログラマーの私財をふくめた全力コミット、これがプロジェクトの成功要因だと思われた。
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あとでわかることだが、雇ったエスイー氏は「上がってきそうな設計書」を書きながら、お客さんの方にも書いた設計書を売り渡していたのだ。上から上がってくる設計書と似ているわけである。なんという狡猾なエンジニア!こうでもしなければ、生き残れないというのであろうか?
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「全力コミット」により、ジャバグラマーの口座は自然数では表せられなくなっていた。しかし、めげないジャバグラマーは、プロジェクトの振り返り会で一部始終を報告、一つの開発手法として取り入れられたのだった。
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今日もどこかがで、正社員9割のプログラマーで回る会社が案件をこなしているという。 『全力コミット圧倒的成長』より
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