ネコ型ジャバボタン

雪景色の中、換気中のさむい部屋。エアコンの下に、ネコが座っている。こごえるような部屋をのぞくと、さみしそうにニャーと鳴いたので、窓閉めてエアコンを入れた。

— 超越的小学二年生 (@toby_net) December 27, 2017

ネコのに居座られてしまい、困った。やつは常に温かいところへ移動する生き物のようだ。今回は例外だ。

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ただのニャーが、「あたたかくして」と言っているように聞こえたので、換気をやめざるを得なかった。

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「Ok, Google. エアコンいれて」
「サーモスタットが設定されていません」

忘れていた。うちのは連動するエアコンでない。リモコンサーバーを通してオン・オフしているのだ。「暖房」と「冷房」を別に割り当てている。が、つい、エアコンと呼んでしまう。

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「Ok, Google. 暖房つけて」
「暖房つけます」

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一度、インターネットに出ていくリクエスト。Google Home の音声が文字列としてサーバーに到着。文字列がパースされ、設定したトリガーを引く。引いたトリガーが、インターネットにあるリモコンサーバーの鐘を鳴らす。鐘に気がついた家のサーバーが、設定されていた暖房をオンにする。
(ピッ)

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ネコを見ずに部屋を出た。暖かくなれば、しばらくすれば、また、出ていくだろう。出ていくときにドアを締めていってくれれば、よいのだが… (ドアを閉めていけという、家族の気持ちが少し分かった)

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どこにでも登るネコが、エアコンの前にいる間は安心だ。下手をすると、ジャバボタンの撮影ブースを荒らされかねない。

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修理中のジャバボタンも心配だ。ネコという生き物は、作業台など関係なく、登っては居座るものだ。

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「部屋のドアを閉めていたかもしれない。」 あなたのネコは自力でドアを開けられない。気になったあなたは、先程まで換気していた部屋に躍り込んだ。

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エアコンの下には、純毛で覆われ、キジトラのような模様のジャバボタンが座っていた。キジトラ模様の物体は、こちらを向き「ジャバ」と鳴いた。

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「何だ。ジャバボタンだったのか。」

あなたは安心し、ジャバボタンを驚かせぬよう、ドアをゆっくり閉めた。

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仕事へと向かうあなた。その後、密閉された部屋がどのようになっていたのか。それは、帰宅後のおたのしみである。

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『ネコ型ジャバボタン』より抜粋

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