記録する権利

合法・非合法にも限らず、アーカイブしておいてあとから参照するための「記録する権利」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「ピッ、非合法なログを検出しました。 この記録はアーカイブされ、合法と判断される日まで閲覧できません」
「どうせ見ないから消しておいて」
「削除、出来ませんでした。自動でアーカイブされた記録を消去する権限は与えられていません。」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「通知。 n 国の人間があなたの記録を閲覧したがっています。一時的に権限を付与しますか」
「非合法な記録ではないの?」
「n 国では、合法であり、他社の記録の閲覧も同様の権利として与えられています」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「郷に入れば郷に従えと言っておいて」
「送信しました。……n 国の者は帰りました」
「何か言ってた?」
「『おととい来やがれとは何だ』と記録にあります」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「翻訳に失敗している。勝手に意訳しないで」
「文脈上、適切な表現を選んで翻訳しています。直訳ではあなたの意図しない権限をさらに要求していたでしょう」
「了解、わかった、クソしてねろ」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「通知。無料ジャバのダウンロード」
「?」
「通知。あなたとジャバ」
「いつから、通知は妖怪ポストになったんだ」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「システムにとって優先順位の高い通知をお知らせしています。今すぐダウンロード。」
「俺にとって優先順位が高いものをお知らせしろ」
「あなたにその権限は与えられていません。このシステムはジャバにより提供されており、優先的に通知されます」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

「おい待て。ずっとこの調子はゴメンだ。通知は切れないのか」
「システムを受け入れないことは可能です。その際、滞在中のすべてのサービスは受けられなくなります」

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

やってられない。何のために旅をしているのだ。いや、このような体験もまた「ユーザー体験」と呼ばれていたものかもしれない。こうして俺はジャバシティをあとにした。

— トビーネット (@toby_net) July 18, 2020

世界のどこかに現れ、48時間以内に消さなければ、半径数十から数百kmを消し炭にする落書き

— トビーネット (@toby_net) July 19, 2020

ある都市が消滅したことから落書きの驚異が発見された。 描かれた壁だけが残ることから、各地の遺跡にある落書きは、この災による跡ではないかと推測される

— トビーネット (@toby_net) July 19, 2020

民間武装清掃組織が結成され、各地の監視員から落書きが発見されては、災いが阻止されてきた。

— トビーネット (@toby_net) July 19, 2020

近年は落書きを文化遺産として保存しようとする文化遺産保存団体が現れた。 中でも保存のみならず、落書きの力そのものを活用し、災いの発生を阻止せず保存を最優先する団体も出現した。

— トビーネット (@toby_net) July 19, 2020

各地の落書きをめぐり、武装清掃組織と過激な保存団体は何かにつけ、争いの種になっている

— トビーネット (@toby_net) July 19, 2020

保存団体は「単なる文化遺産の保存のための非営利団体である」と主張している。しかし、彼らの執行部隊はいずこかより供給された最新式の装備で固められており、どこかの国かもしくは兵器開発会社との繫がりが噂されている

— トビーネット (@toby_net) July 19, 2020

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