「あの、これ、無料ですけど……もらっていただけませんか。」
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
「…いいんですか、こんなにジャバいものを。それに、とても安価に見えます。
「いいんです。 あなたとジャバ、今すぐダウンロードしてもらいたくて。」
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
「今すぐでいいのですか。他にも、ジャバを欲しがっているデバイスはあるでしょう。」
「あなたでないとダメなんです! あなたでないと…」
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
「あなたの気持ち、わかりました。 」
そうして、ある人間は何かをダウンロードさせられた。それは、大きく「Download Now」と描かれたボタンの先にあった。 それはあまりに、無料であったが、ジャバとは似ても似つかなかった。
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
「あの、これは、パソコンの速度を速くするソフトではないのですか。 何か広告まで画面にでるようになりました。 ジャバは… ジャバはどこに…」
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
あなたが異変に気が付き、辺りを見渡したとき、すでに人間はいなくなっていた。
しばらく行くと、先ほどとは異なる人間がいたので、何か聴くことにした。
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
「すいませんーん。 ジャバの人間を見かけませんでしたか。 その、無料がどうのと・・・」
「もしや、あなたもあのジャバ人間に騙された口ですか。」
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016
「騙された何て、まさか。 」
「私はここに、ずっと足止めを喰らっている。 もう 20年はたっただろうか。私が見たころにはジェネリックスなど無かったのだ。」
あなたは恐ろしくなり、急いでパソコンから広告が出る何かをアンインストールした。 何か余計なプログラムが残っている気がしたが、今はそれどころではない。 無料はこりごりだ、とあなたは思ったのだった。
— 静かに鳴る一斗缶 (@toby_net) November 11, 2016