「父も母も、じいちゃんもばあちゃんも、その昔からずっとこうしてきたんだ。」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「そっか、父も母も、じいちゃん… じいちゃんは大阪から家出して来たんじゃなかったっけ?」
「え?聞いてないよ!?」
「たしか、ばあちゃんは火星から来た」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「地球人じゃなかったの!?」
「火星と地球人のハーフ」
「すでに、ばあちゃんだけの事態で済まなくなってますね」
「聞きたくないんですが、父の事も教えていただけますか」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「父は、四次元から来た」
「…三次元と四次元人のハーフですか?」
「そんなわけない。もっと高次でないとムリだからね…」
「完全に義理で聞きますが、お母さまはどちらの異世界から転生されて来たのですか?」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「えっ、何で知ってるの? 母は、交通事故で死んだあとに、黒い球体の部屋で異星人と戦っていると聞いた」
「おっと… 違う異世界(ファンタジー)が登場…」
「家族中、誰も血がつながってない気がします」
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「家族というものは、必ずしも血縁によって構成されるものではない。ペットも家族と言うではないか。」
「ペットみたいなものなんですか…」
「…それで、その…たいへん失礼を承知でお聞きします」
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「はい」
「あなたは何者なんですか?」
『連続ツイートドラマ あなたはジャバ』より抜粋
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あなたはジャバ、今すぐダウンロード。無料ジャバをダウンロードする事から、あなたのアイデンティティは始まります。
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あなジャバ
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「前頭葉よし!脳幹よし!各種、受容体異常なし!」
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あなたは指差し確認しながら、脳を頭へと格納すると、仕事へ出かけた。
「よし!今日は脳を忘れなかったぞ」
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1980年代風のルンルン気分がわき起こったあなたは、スキップと呼ばれる伝統的な動作を繰り出していた。
あなたは公園についた。ぐにょりと折れ曲がった車止めと車止めの間を通り、公園へと踊りこんだ。そして、一目散に、水飲み場へと走り出した。
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水飲み場に置かれたプラスチックな箱。その、降るとカチャカチャ鳴る箱をあなたは拾い上げた。
— ドーナツの穴 (@toby_net) April 19, 2017
「よし、今日は入っているな」
もしこれによって、外食が可能なほどの対価が得られるならばと思うと、鳴る箱の中身を確認することなど造作もなかった。
ガラガラ。ジャバり。カランカラン。王冠、プルタブ、ビー玉(ラムネのビン色)等が、箱から地面に転げ落ちました。
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「… 王冠なんて手に入るのか? 旅館か?老舗旅館の女将が、食事で自ら先抜きして開けたフタを入れたやつがいるのか!?」
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プルタブはどう生成されたのか。それが独立して存在するためには、電話しながらも思わず缶のフタをクイクイと弄っているうちに、本体より分離するという製造過程を経る必要がある(※必要ありません)
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それにどうだ。地面に落ちたラムネのビー玉は。いくつかある玉を、どのようにしてラムネの瓶から取り出したのか、検討がつかない。
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ビー玉、王冠、王冠、ブルタブ、ビー玉、ビー玉、ビー玉、ビー玉、王冠、ビー玉、ビー玉、
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ビー玉、ブルタブ、讃岐うどん。
どうやら市内には、ラムネ工場がたくさんあるらしい。
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