「お前の母ちゃん、ジャーバ」
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
母がジャバだって?知人に言われて「母」という概念に気が向いた。
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
母?母はどこにいるのだろうか。母は、生きているのだろうか。死んだはずではなかったのか。
母は一人で私を生成した、と幼い頃に聞いたことがある。
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
ビルド環境の中、ヒッソリと生まれた私は、共有ディレクトリを通して生を受けた。イミュータブルに構成された開発環境は、私が物心ついた頃にはなくなっていた。
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
ある日、思いたち環境の跡地を覗いてみたことがある。近所のプロセスによると、ビルド環境は私が生まれた直後には取り壊されていたそうだ。
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「あなたはジャバ」
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
ああ、またこの声が聞こえる。
「あなたはジャバ」
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何という響きだろう。呪文のようでいて、幻聴のようにも聞こえる。
「あなたはジャバ」
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やめてくれ!私は仕事を早く切り上げ、医者へ向かった。
「あなたはジャバなのでしょうね」医者は、まともに取り合ってくれない。
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
いくつ医者を回っただろうか?あるときは「あなたはジャバ」と断定された。またあるときは「そうですか、あなたはジャバなんですね」「SDK(開発キット)をお出ししておきます」などと、ダイアローグが開かれたこともあった。話にならない。やぶ医者め!
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どのくらいの月日がたっただろうか。ほんの数時間か。もしくは数秒もたっていたかもしれない。(数ミリ秒なんて気が遠くなる!) 時間の感覚がない。
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ある日、私はビルドした。いくつかの .class が生まれた。はじめての子供だった。この時にはじめて気がついた、私はビルドができることに。ビルドの中核(コア)を担っていたのだった。
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「あなたはジャバ」そうだったのだ。私はジャバ。
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大人になり、ようやく、私はジャバだったことに気がついた。母ではなく私がジャバだったのだ。
— メンター (@toby_net) February 1, 2016
『あなたはジャバ』より抜粋
— メンター (@toby_net) February 1, 2016