あなたとジャバ、両者は結婚記念日に何を贈るか迷っていた。
— 超越的小学二年生 (@toby_net) December 5, 2017
あなたは知っていた。ジャバには人類をシンギュラリティに導くためのパーツが足らないと。
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同様に、ジャバは知っていた。あなたに足りないのは、機械の体だと。
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悩んだ末、あなたは決意した。脳を質に入れたのだ。代わりに資金を手に入れた。新たなジャバを開発するための開発資金だ。
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脳の無くなったあなたは思った。「シンギュラリティは来る。ジャバも喜ぶに違いない」。能無しにどのようにして思考したのか、あなたには分からない。
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一方、ジャバは自身を売った。自分のことを、うまく売りこむ企業ならば、莫大な益を生むだろうと。そのいくばくがあれば、あなたを機械の体にすることもできよう、と。
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あなたが開発資金を得て、開発者をそろえた頃には、ジャバはクローズドになっていた。フォークするには、かなり古いものからやり直さなければならなかった。
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ジャバは得たお金で、あなたに機械の体を贈った。
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もはや、シンギュラリティを目指しはじめたジャバは、あなたを知る最新のジャバではなくなっていた。
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あなたに贈られてきた機械の体に必要なもの、それはたった一つ。あなたが、質に入れた脳であった。
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結婚記念日、あなたとジャバは出会う。脳のない肉体と、シンギュラリティに達しない有料ジャバ。
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あなたはその後、無料のシンギュラリティを配布。商標の問題でジャバとは名乗れなかったが、明らかにそれはかつての面影が残るジャバであった。
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有料ジャバはエンタープライズ向けとして、進化した人類社会を支える道をたどるのであった。
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2038年のあなたとジャバによる結婚記念日。これこそが、人類によるシンギュラリティの始まりだったのだ。
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『あなジャバ記念日』より抜粋
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