実写版『エージェント・ジャバ ー増援兵の憂うつ』

incoming hostiles detected という音声とともにぎゅうぎゅうに人が詰まった納屋のドアから飛び出そうとした瞬間に爆裂し、味方もろともぎゅうぎゅうの納屋の中へ戻される。足や腕の片方はめり込んだ壁から外にはみ出し、最初の頃はぷるぷるしていたがじきに停止した

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

ボスから与えられた使命。鍵だ。これだけは守らねばならない。場所は秘密だが我が身放さずだ。……いよいよとドアから飛び出すや、私、我々は爆発四散した。雑兵の私の命より重い鍵は体を突き破るように外へと飛び出し、エージェントの足元に転がった。意識がなくなる間際、鍵は神々しく見えた

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

「応援をたのむ!応援!」無線に返事はない。物資箱を覗き、一瞥ののち舌打ちしたやつら(エージェント御一行さま)はとうにいない。先程まで答えていた部隊はやつらの姿を見る頃にはやられていた。守備隊・パトロール、各地で次々にやられていく。部隊を立て直した先にやられるだけだ。地獄の週が始まる

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

あるものは頭部を爆発させられ、爆死した。ある部隊はまるごと防具をも腐食させられ(再利用できず立て直しが大変!)やられたらしい。 中には火炎であぶられていたものも。「彼ら」は物資や装備箱にしか興味がない。もしくは部隊の壊滅。命がけだ。葬儀すら行う暇がない。次の援軍の準備をしなくては。

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

負傷兵の話では、グローバルイベントとやらが関わっているという噂だ。 グローバルイベント ーー おそらく彼らの息抜きの祭りだろう ーー 嫌な響きだ。その影響らしい。半狂乱の宴は一週間は続く、場合によっては2週間。地獄の日々はこれからだ。

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

航空機から物資が投下されていく。音もせず、重みのあるクレートがいくつか、草の生い茂った地面を打つ。味方の部隊が待ちきれずに飛び出していった。「彼ら」への物資を奪えると勘違いする者も中にはいるのだ。彼らの興味は物資だけだ。サプライ担当者は幸運である。出ていかねばやられることはない。

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

ジャバという無料を信仰する者が稀にいる。崩壊後の世界に「無料」などあるだろうか。電子的クレジットはあるらしいが見たことはない。ジャバ信仰者は現れては消える。我々の寿命は短い。「やつら」には我々は無限にいると思われている。そうではない。やつらがそのことに気がつく頃、私はいないだろう

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

実写版『エージェント・ジャバ ー増援兵の憂うつ』より抜粋

— トビーネット (@toby_net) June 15, 2023

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