早朝、「青少年ジャバの家」にて、国旗を掲揚。
— { } 太郎 (@toby_net) March 6, 2016
続いて、開いた筐体になり響く声。
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「おはようございます!今日も、あなたとジャバ!今すぐダウンロード!」
「今すぐダウンロード!」
静音ファンの音がかすかに聞こえる中、元気な声が響き渡った。
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ここ「ジャバの家」は、青少年の育成のため、利用する者が増えているという。
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ジャバの家が出来てからは、隣の市民プールも大盛況だというのだ。偶然こちらもジャバと呼ばれ、市民から親しまれている。
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「200msec前集合!厳守!」
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「拝承!」
奇妙な掛け声が聞こえるが、近隣の住民は気にしていないようだ。
「ええ、午前中の予定を確認します」
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人民服に、ベレー棒を持った背の高い青年が話し始めた。
「7:00 から、ジャバの礼拝。
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8:00 から朝食。
9:00 から 12:00 まで、ダウンロード研修」
嫌でも知ることになるが、朝食は霞だった。
「昼食後、休憩。
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なお、午後からのコンパイラ実習、CPU実験は、先日の振分け通りに参加して下さい。以上」
「では、ジャバ仙人からの今日のお言葉を頂きます」
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名前に似合わず、スラリとした男が現れた。チェック柄のシャツにメガネがキラリと光る。
「えー… ジャバ」
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「ありがとうございました。それでは解散!」
今日もジャバの家が始まる。
数ヶ月後、ジャバの家は強制捜査を受けた。何が問題だったのか、人々は知る間もなく、客足は遠のき、翌年に施設は閉鎖された。
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「ジャバ仙人」の行方は知られていない。そもそも「ジャバの家」にいたのが、本物のジャバ仙人かどうかも怪しかった。(なにせ、ジャバ言うだけなら誰でもできるので…)
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何がどうなのか全てが曖昧なまま、施設はリサイクルショップへと引き渡された。施設は【ジャンク】【美品】とタイトルを付けられ、オークションに出品されたという。
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『「ジャバの家」実態を暴く』より
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